僕と彼女の間では、風呂に1日入らなかったら1こじき、2日入らなかったら2こじきというように言い合っている。

それは『こじき』、いわゆるホームレスが風呂に入っていないからである。

それを応用した形で、「こじき」が単位となっているのである。

1こじき目ぐらいじゃ人と合ってもほとんど気付かれない。

ところが、2こじき目ぐらいになってくると、自己申告しないと周りがクンクン鼻で反応し始め、目で気をつかってくる。

僕は過去に最高、3こじき目までいったことがあり、その時はさすがに自分でも自分の酢ウィーティーな匂いに気付き、周りと物理的な距離をとっていたのを覚えている。

4こじきになると、もうどうなることか。
おそらく相手の目を見て話すのは不可能だろう。

そう考えると、町にいる、こじきの殿堂入りした人たちはどういう気持ちで生きているのだろうか?
どんな香りがするのだろうか?

考えただけで恐ろしい・・・

そして、僕はいま現在2こじきである。

3こじき目のスウィートな薫りを醸し出す前に、とりあえず明日、絶対風呂に入ろうと思う。