詩と彼女と僕 ☪︎*。꙳ -12ページ目
桜の花びらが散れていた
そして目の前に大きな木
花が散れても
なお美しい
枝には新しい生命
ミツバチの巣
散るまで美しいこの木は
忘れている何かを
教えてくれた
風と共に
フワッと
僕に
微笑みかけた気がした
忘れているのは
この感覚
この美しさ
誰に見られなくても
生きている姿
見せかけの美しさじゃない
お金では買えない
貴重な時間
その絵の具では出せない
淡いピンク
エゴだらけじゃない
凛とした自己の表現
ぼんやりと見とれていた
鳥が僕をクスッと笑った
この花びらの形は
どこかで泣いている
あの娘の爪の形にも
似ていた
とても淡く優しい午後


