彼女は助けてと言った
僕は何も言えずに居た
荒削りな言葉の中に
真実の彼女が隠れていた
彼女はずっと想い人がいた
夜になると必ず誰かといた
その穴を埋めるかのように
『寂しさに耐えられないの』
『私を救って』
僕はなにも言えなかった
彼女は僕の向こうの
『想い人』を見ていた
隠していた指輪は渡せず
ピエロみたいな僕がいた
赤い口紅は誰のため
隠している心は誰のため
僕はなんのために傍にいる
ネットの中に彼女はいる
莫大な情報時代の中に
僕はいつか君が気づくことを
待っている
想い人は君の心にあること
その人は君でもあること
今宵も君を
『誰か』が
玩具のように扱う
笑い声とむせ返る匂い
赤い口紅
長い爪
色の落ちた髪
まん丸の瞳
君を見てくれるのは
本当の君を見てくれるのは
最後は誰だ?
君の中に、君の中にこそ
その人は居るのに。
僕は隠してる指輪を渡せずに
バカみたいに
君のために
『寂しくて耐えられないの』
『私を救って』
『私を見て』
『私を』
4.7
