泳ぎながら水中を見る。うねりがあるので水中も濁りがあるのだろうが、それでもキレイな海だ。

ロビンのそばで太一が泳いでいた。

イッタンが一生懸命ロビンと太一の方に向かって泳いできている。

イッタンが"RESUCUE"の浮き輪が無くても、うねっている海を泳いでいる!感動!!


イッタンがロビンと太一のところまでくると
「ちょっと つかまらせて」
と真剣な声で言って太一の肩につかまる。太一は少し水中に沈む。

「イッタン大丈夫?」
とロビンが聞くと
「ちょっと待って」
との回答。

「(ダイビングで)潜っちゃった方がラクだわ。もう戻るね」
そう言って、再びウネリの中を船に向かって泳ぎだした。


ロビンは船の位置を確認しながら、一番近くにある島に向かって泳ぎだした。その距離300mほど。

白い砂浜が目に入ったので、上陸してやろうと考えた。

海の中を見ながら、ときには軽く潜りながら陸に近づく。

あと15mほどで陸というところで、浜に強い波が打ち寄せているのが見える。

ロビンの体も流されては戻されて、波の強さを体で感じる。

これ波に飲まれたらヤバイかも・・・。

そう思い、波に体を持っていかれながらも船に引き返すことにした。

うねりの中を泳ぎながら水中を見ていると・・・ん?海底付近にある岩が動いているように見える。

あれ!ウミガメじゃね?

と、思うものの 波やうねりが強くうまく泳げない。

島からある程度 離れると波も感じなくなり、さきほどの亀らしきものを探す。

・・・が、離れすぎてしまったのか見つからない。

きっと、あの亀は ロビンのことを竜宮城か亀仙人のもとへ連れて行ってくれようとしたのだろう。


余談だが、ドラゴンボールに出てくるウミガメの声と キン肉マンに出てくるロビンマスクの声は、同じ声優が演じている。


船が近くなり、海面を見渡すと 誰もいない。みんな船に戻ったようだ。

3本目のダイビングに行ったダイバーが浮上してきているのであろう。

海面には白い泡がいくつも上がってきた。


ダイバーが船に上がるタイミングとかち合うと面倒だと思い、ロビンは慌てて船に上がった。

船に上がると、風に当たり寒さが増す。

水中の方が寒くないといつも感じてしまう。


1階のデッキで、フィンとマスクを外しタオルで顔を拭いていると
「お帰り。結構遠くまで行ってたね」
と、すでにウェットスーツから普段着に着替えたトモオが声をかける。

太一もすでに着替えが終わっていた。


ロビンは、船の床下に隠れていたお湯が入ってる浴槽(?)に体を沈める。あったけー!!

欲しい設備が整っているなー。この船は。

体をある程度温めたら、ウェットスーツを脱ぐ。風が冷たい・・・。

水着一丁になったら今度はシャワールームに行き 頭からシャワーを浴びる。温かいっ!

その後、"ひとり一枚まで"と言われたバスタオルで全身を拭く。

ダイビングで必要なものを全部準備してくれるんだなー。本当に至れり尽くせりだ。

水着から普段着に着替え、1階のキャビンに入る。風がこなくて暖かく感じる。


トモオと太一は既にキャビンにいた。

壁際のベンチシートに二人で仲良く座り 寝ている。

ロビンはその向かい側の壁際にあるベンチシートに座る。

エッチャンが着替えを終えてロビンの横に座った

「大丈夫?」
とロビンが聞くと
「ダメ・・・」
という二文字の答え。

ロビンがベンチシートに横になるように促すと、エッチャンは素直に横になった。

着替え終わり、キャビン内に遅れてきたイッタンは座るところが無く、バスタオルが置いてある台に腰掛けた。


船のエンジン音が高くなる。船は那覇の港に向けて発進した。

相変わらず船の揺れは強い。


イッタン以外の4人は、寄りかかれる壁があるが イッタンには それが無い。

座った位置が違うイッタンだけ、那覇までの航行が辛いことになるなんて・・・