昨日の夜遅く。


旧友からショートメールが届いた。

もう、何年会っていないか、解らないくらいの友人だ。

何年、じゃないな。

何十年か。



彼女は、とても海が好きで、
よく一人で海に行っていた。

その頃の私は。
どちらかというと、海が苦手で。

わざわざ電車に乗り
海まで足を運ぶ彼女を、理解できなかった。


なのに、
今は、私が海の近くに暮らしている。

そういえば。
海を眺めながら、
彼女を思い出したことがある。

おかしいね。
なんで私が海の近くに住んでいるんだろうね?
などと思いながら。


風の噂で耳にしたのか、
彼女は、私の病気を心配して、連絡をくれたのだ。

いつか、
また、
あの頃みたいに一緒に飲めるかな。

海でも観ながらさ。