天川サンも、ようやくお仕事がひと段落したようで、ここ数日はお昼時から一緒に遊んでおりました

今回は、お盆を前にしての想い出づくりとして、鬼門比叡山2番目のボス・駒王丸弁慶を攻略してみようというコトになりました

数ヶ月前、ワタシ4+天川サン2の6キャラ構成で鬼門1の荒法師を攻略してはいたのですケド、2に手を出さずに放置していたのは、手数の足りなさを懸念してのコトでした

人取・小田原・関ヶ原と違い、このダンジョンにはお手伝いのNPCがいないので、実働させられるのはあくまでもプレイヤーの手駒だけになってしまうからです

たとえば荒法師を6キャラで攻略するにしても、それなりの作戦と手持ちの駒が必要で、あれの場合は7の釣りをレジストしながら1の特殊技能を発動させる前に1を落としてしまわなければなりません

7の釣りを無効化できる軍学の一点突破、2~6までが仕掛けてくる全体術攻撃の軽減のための技能、おなじく1~6までがまんべんなく持っている回復・蘇生技能を無効化するための止め・沈黙

この3つの対策を最低限でも実現できないと、6キャラでの攻略はとても不安定になってしまいます

このため、6キャラのうち2枠を術忍と軍学が占めるコトになり、残る4枠を盾・回復・詠唱・アタッカがそれぞれ1枠ずつ

この制約を実現できるように、手札の中から上手に編成を考えなければなりませんでした

その上で、この盾を出しちゃうと回復がだせなくなっちゃうとか、この詠唱役を出しちゃうとアタッカがだせなくなっちゃうとか、そんな制約まで絡んでくるのですケド、そういった諸々の制約の中で解法を見出せた時、そしてその解法にもとづいて攻略を達成できた時というのは、むつかしい数学の問題を解けた時のような爽快感があります

なんてゆうのかな、単純に「7人集めて攻略しましたょ」というのとは、ちょっと異質な達成感のような気がしています

7人集まって、わいわいやりながら攻略するのも、もちろん楽しいのですケドね



てなワケで、この鬼門比叡山ではこれまでそういった制約下での攻略を余儀なくされていた我がみるくはうす一門だったのですケド、今回はちと違います

家臣の随伴が可能となり、そのうえで家臣の職制限・技能制限が大幅に緩和されたのが大きいですね

今回の攻略で随伴させるコトにしたのはクレアの家臣・時間城の魔女サンです

魔女なのに鎧鍛冶というのは、ツッコんじゃいけない部分ですょw

ホントは魔女じゃなくてリューズという名前にしたかったのですケド、文字数が足りなかったのです;;

和名で竜頭としちゃうと、なんとなく雰囲気でないしなぁ

そんなお名前の鎧鍛冶と武士のクレアが組めば、良いカンジで相互に盾機能を補い合ってくれるハズ… なのです

ただ、クレアの生命が8000を越えていて、家臣の生命が7000ちょっとなので、うまく補いあえるかがむつかしいトコロ…

加えて、家臣の行動アルゴをきちんと調整できているかも大きな問題で、鎧鍛冶らしい動き方を場面に応じてできるかどうか… 紀伊の屋敷で一応の調整をしてあるとは言え、それがボス戦でも有効か否かは実験してみるしかありませんでした

初手に鎧の至り⇒ 全体釣り⇒ 青△の維持⇒ 釣り残した職に応じた単体釣り⇒ 生存敵数に対する標的固定数を一定以上満たすコトで発動させるサブ技能

これらを微調整して、良いカンジに動くように… と、祈るような心持ちでの攻略となりました



今回の攻略対象は2人… 堕ちた駒王丸と弁慶の幻影です

この2人のうち特に弁慶の方は、1徒党で攻略するにはチョトばかりクセのあるお相手であります

なんにも対策しないで戦闘を開始しちゃうと、何分かおきで発動する特殊技能が全体に5000~6000のダメージで襲い掛かってきます

ウチのひ弱な娘さんたちの中に、コレに耐え切れそうなのはほとんどいません

そなワケで、これをなんとか弱体化させなければならないワケですけど、その方法は二つ

ひとつは、弁慶との戦闘を開始したと同時にポップする黄色Nを別徒党で狩っていくコトで、少しずつ弱体させる

もひとつは、対象に辿り着くまでに湧いている赤Nがときどきドロップする生死の結晶をそれぞれ5つずつ集めて対象に使用する

最初の方法は、攻略に複数徒党が必要なので、我が一門ではお手伝いをお願いしない限り実現不可ですので自動的に却下となります

このため消去法的に後者が必然的に選択されたのですケド、結晶のドロップがけっこう低いのです;;

出るときは連続で出るんだケドなぁ

生死それぞれを集めるウチに3000ポイント貯まっちゃいましたょw

それぞれひとつずつだと、仮に負けちゃった時に再戦するまでの手間がまた面倒なので、結晶だけをポイント狩りついでに集めちゃうのが良かったみたいです… 後の祭りですケド^^;

攻略するメンバー構成はこんなカンジ↓

ワタシ4+天川サン2+家臣1=術忍・武士・召喚・神典+医術・召喚+鎧鍛冶

召喚2枚は初手で式神召喚⇒ 2手目以降、敵の標的固定状況を見ながら戦局を左右しそうな敵に宿陽月蝕を2発ずつ叩き込んで火力を集中

アタッカ以外の動き方は、術軽減・看破・気合補填など、サポに専念のが良さそうだと判断しました

実際の攻略はこんなカンジでした↓







駒王丸の方は、お供の巴御前が使う一点突破が怖かったので、技能発動前に速攻で落とすコトにしました

一方の弁慶の方は、弁慶自身が使うタイマー技能と静御前の白拍子が怖いのですケド、ココは手堅く回復・蘇生持ちの薬師から

駒王丸の方は、けっこう安定して攻略できたのですケド、弁慶の方はさすがに簡単には勝たせてくれなかったですね

静御前の白拍子で与ダメが倍化してる敵の連撃を受けて、筆頭の陽炎が撃沈

直後に家臣の鎧鍛冶も、青△付いた状態にもかかわらず7000↑の生命をざっくりと持っていかれて轟沈

旗の佳奈ちゃんにも天部光矢が直撃してしまっています

2キャラ沈んでも、なんとか立て直して攻略できたのは佳奈ちゃんのおかげかな

複数徒党を用意して、転生・与生気で攻略すすめるのも良いのでしょうケド、何人か沈んでしまってから立て直していく方が、やっぱり醍醐味あって楽しいですよねぇ

そうゆう意味で弁慶戦は、めんどくさい相手ではあったケド楽しいモノにもなりました♪



ちなみに弁慶の方は誰もが知ってるあの弁慶ですケド、駒王丸はと言うと、朝日将軍・木曾の義仲のコト

義仲は、日本史中でもワタシの特にごひいきなヒトの一人であります

いっときは朝日将軍とも呼ばれ、まさに日の昇る勢いで都を席捲した木曾軍は、その後の時流に乗れず法皇をも敵に回してしまいます

このため同じ源氏の手勢に追われ、剛勇無双を誇った木曾軍も次第に数を減らし、300騎あまりとなってしまいます

この300騎で、その最期を華々しく飾るべく、甲斐の一条次郎率いる6000騎に対する突貫を期します

その際、義仲に最期まで付き従っていたのが愛妾・巴御前

平家物語・木曾殿最期の巻には、その哀しい別れ際が描かれております

戦況極まって、もはや死に際をいかに美しく華々しく飾るかというコトを考えねばならなくなった時のコト… 巴を戦場から落とす際の描写などは、四面楚歌に置かれた楚王・項羽と虞美人との最期にも似て、哀切極まります

原文はこんなカンジ↓

木曾殿、巴を召して「己は女なればこれより疾う疾う何方へも落ち行け 義仲は討死をせんずるなり 人手にかからずは自害をせんずれば 義仲が最後の軍に女を具したりけり など云はれん事も口惜しかるべし」と宣へどもなほ落ちも行かざりけるが、あまりに強う云はれ奉りて、「あはれよからう敵がな 木曾殿に最後の軍して見せ奉らん」とて控へて敵を待つ処に、ここに武蔵国に聞えたる大力御田八郎師重三十騎ばかりで出で来たる 巴その中へ破つて入り、まづ御田の腹に押し並べむずと組んで引き落し、我が乗つたりける鞍の前輪に押し付けて、ちとも働かさず首捩ぢ切つて捨ててけり その後巴は物具脱ぎ捨て東国の方へ落ち行きける



巴のけなげさを想い、その身を案じてなんとか落ち延びて欲しい義仲は、それを直接的な言葉ではなく、「己自身の散り際のカッコ良さのためだ」と言い換えます

死に際に女なんぞを連れていたと言われるのはシャクだから、おまえは落ち延びろと言うのです

そう言われても巴はなかなか従いませんでしたケド、あまりに強く言われてしまいます

その際の巴のセリフが「良い敵がおれば義仲サマに自分の最期の闘いぶりをお見せできるのに…」という言葉

こっちもヤセ我慢しています

そうやってお互いにヤセ我慢しているトコロに30騎ほどの敵軍が現れます

コレを突破するコトで、女としての節を通し、なおかつ義仲の想いも受け入れるコトができると思ったのか、巴は単騎でこの敵30騎の中に突貫

その中の剛の者・御田へ馬を寄せ、これを己の鞍に引き寄せて首ねじ切るや、その勢いを駆ってどこへともなく落ち延びてゆきます

平家物語は史実ではありませんケド、この辺りの描写は非常に美的で良いですねぇ

現代にも通ずる、美意識とか男女の思惑とか、そういったコトゴトの本質が凝縮されている気がします



この心と身体の全てを捧げると誓ったあの方のために、最期のご奉公ができる時が来るコトを、ワタシもひそかに期して、今を生き永らえています

乱世を駆ける―木曾義仲と巴御前/北日本新聞社

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