2)マージナル
マージナル (1-5) (小学館文庫)
「イグアナの娘」「トーマの心臓」「ポーの一族」で有名な萩尾望都(はぎおもと)先生のSFファンタジー作品。5巻ほどの漫画作品です。
読んだのは中学生のとき。SF作品といえば星新一くらいしか知らなかった頃です。それまで読んだどんなファンタジーよりも生々しく,それでいて美しくもある,そんな世界観にとても惹かれました。
私の解釈での「マージナル」は,現実とフィクションの境界。男性と女性の境界。あなたと私の境界。現在と過去と未来の境界。それらの全ての境界の物語りだと思っています。ですがその境界のラインはとても曖昧で,不明瞭でふわふわしたものです。
実際も物事の境界なんて,綺麗にスッパリ切れるものではないのかもしれません。
これ以上の感想はネタバレになってしまうので,漫画を読むことに抵抗がない方は,ぜひご一読ください。
ブックカバー二日目は,「マージナル」でした。
*肝心の『ブックカバー』なのですが諸事情ありまして本を全てダンボールに梱包しており,申し訳ないのですがAmazonの商品URLを貼らせていただきます。興味があればそのままご購入ください。