私は高校を卒業と同時に、県外の学校へ入るため地元を離れ一人暮らしをしました。
卒業後もそのまま県外で就職&結婚をしたので、実家で両親と一緒に暮らした年月は短かったのです。
(その後離婚をして地元へ戻ることになったのですが、実家には戻りませんでした)
現在は、両親の家がある市内で現在の旦那と暮らしています。
父親は数年前に他界しました。
遠くにいても同じ市内に住んでも、母親は物質的にも精神的にもいつも私を支えてくれました。
そんな母親も体がすっかり弱くなったので、一年前から介護施設で暮らすことになりました。
いつものように私が持っていったお菓子を平らげたほど元気だった2日後。
救急車で病院へ運ばれた数日後、息を引き取りました。
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火葬場でのこと。
棺の蓋を占めるのに一番近い親族である私と兄が最後のお別れを言い、顔の部分の扉を閉めなくてはいけませんでした。
お別れがなかなか言えなくてやっと出た言葉が・・・今考えると本当にばかげているのですが
「お母さん、バイバイ・・・
・・・またね。」
と、いう言葉でした。
もう本当にこれで二度と会えないんだ・・・とわかりきっているのですが。
今思うとなぜこの言葉が出たのかは謎です(笑)
そして人前だというのに号泣していました。
旦那が私の体を支えてくれなければ、私はその場で泣き崩れていたことでしょう。
私の再婚をとても喜んでくれていた母親。
常に私達のことを一番に考えてくれました。
某大手を定年退職した母親は火葬と葬式に職場の方達がたくさん駆けつけてくれて、私に声をかけてくれました。
本当にたくさんの人達に親しまれていたのだと実感しました。
私の友人の中には
「自分の母親と仲が悪くていつもケンカする」とか
「自分の母親とは一生うまくやっていけない」とか
言う人達が多いのですが、私にとっては母親は本当に本当に『良い母親』でした。
亡くなって数か月経っても、まだ施設や実家で元気に暮らしているような気がしてなりませんでした。
先日、荷物や服を片づけて終わらせひと段落つきました。
そして、やっと母親はもうこの世にいないのだと思えるようになりました。
今年は初盆です。
母親の大好きだったお菓子を買ってこようかな。