


いろんな人がやってくるジム。
年齢はさまざまですが、性別は男性が多く、日本人が中心ながら他の国の人もチラホラ見かけます。
トレーニングに取り組む姿勢も人それぞれです。
私は自分のために時間を作ってトレーニングをしています。
目的は、落ちた筋肉を増やして体力を取り戻すこと。
しかし、なかなか時間が取れず「維持+α」レベルにとどまっているため、間が空きすぎると目標から遠のいてしまいます。
そこで「最低週1回」を目標にしています。
足りない分は自宅で自重負荷トレーニング。
この自重トレーニング、実は侮れません。コロナ禍でジムが閉鎖されている間に実践し、筋力を維持することができました。
話がそれましたが、ジムにはいろいろな人がやってきます。
それを観察するのもトレーニングに行く楽しみの一つです。
ジムに入ると、つい人のフォームに目がいってしまうのは私の職業病です。
ずっと通い続けている猛者は置いておいて、期間限定でやってくる人や、通っているけれど目的がわからない個性的な人がいます。前もって言っておきますが、バカにしているわけではありません。
おそらくメディアか何かで見たんだろうな~と思われるフォーム。
そのまま熱心にやっていると膝を壊しますよ、と心配になる方もいます。
「週1回くらいなら大丈夫かな」「たぶん普段の生活でもその動きなんだろうな」などと想像するわけです。
意地悪で見ているわけじゃないんですよ。
仕事柄、そんな動きに反応してつい目で追ってしまうんです。
見ているからといって気づかれてはいませんし、その方からやり方を聞かれたわけでも、仕事を依頼されたわけでもないので黙っています。
きっと何か目的があって頑張っていらっしゃるのだろうと思います。
ただ拝見していると、その目的が見えないんです。
筋肉を増やしたいのか? 部分的に鍛えたいのか? それとも体力を維持したいのか……。
やらないよりはいいけれど、怪我は大丈夫かなと、おせっかいな性格ゆえにドキドキハラハラ。
セット間の短い時間にチラ見してしまいます。
「自分に集中しなさい」と自分に言い聞かせるのですが、なんだか気になる方が多くて困ります。
昼間は高齢の方の利用率も高く、性別を問わずおしゃべりに花が咲いています。
時には男性の方が賑やかなことも。
ハイシニアの方々にとっては、生存確認の意味もあるのかなと思います。
熱心に通われていた方が急に来なくなると、こちらも心配になりますが、顔見知りの方にお声がけすると、怪我や病気で入院されているといった情報が行き届いている様子。
すごいです。
ジムで会うことは、ご高齢の方々にとってトレーニング以上に大切な社交なのだと感じます。
病院の待合室と同じ役割かもしれませんが、断然トレーニングジムの方がいいですよね。
体力も低下されているのでウエイトも軽めですし、女性は一番軽い重りか、中にはウエイトなしという場合も見かけます。
トレーニングジムに出かけて少し体を動かし、たくさん口の筋肉を動かす。おしゃべりも旅行の話だったり、病気の話だったりとさまざまですが、楽しそうで何よりです。
私もきっと90歳くらいになれば同じ道を歩むのかもしれません。
生きていれば、ねっ。
「痩せたい」という希望は年齢に関係なくあると思いますが、年齢が上がってくるとあきらめる方が多いですね。
実は残念に思うことでもあります。
夏前に発生する「デート気分女子」は「筋トレ男子」と一緒だったりすることも。
彼氏とおしゃべりしながら軽いダンベルを持ち上げ、トレッドミルは10分で終了。『やった感』を胸に帰っていきます。
一方、「孤高のガチ女子」は違います。
イヤホンで外界を遮断し、汗だくで走り込み、黙々と重い負荷に挑む。『結果』が出るまで帰らない気迫があります。
ジムでは黙って見ていますが、もし専門家としてアドバイスするなら……。
痩せたいのであれば有酸素運動は必須です。
体力的に問題がないのなら、トレッドミル10分で終わるのは「もったいない!」と思ってしまいます。
また、本気で痩せたいなら、気になる部分だけでなく全身、特に太ももやヒップ、腹筋などの大きな筋肉を鍛えるのが重要なんですよ。
……なんてこと、心で思っても口には出しませんけどね
トレーニングジムで見かけた風景を書きましたが、基本的にはトレーニングが第一の目的で集まった人々です。
いろんな人間模様が見えて楽しい場所だと思います。
年代によって利用方法も、トレーニング目的もさまざま。
「健康になりたい」「競技力・体力を維持向上したい」「同じ思いの人と関わりたい」など。
個人的には、シニア世代の交流の場としての役割はとても大切だと感じます。
なぜなら、退職後の目的・目標に健康体力の維持向上を掲げ、継続していくためにも人との交流は重要だと思うからです。
一人で頑張れる方は別にして、トレーニングジムは貴重な社会参加の場にもなります。
仲間やライバルがいることで継続が促進されるからです。
シニア世代になると病院の待合室がその場になることが多いと思いますが、同じ社会参加の場であれば、病院よりジムの方が断然良い場であることは言うまでもありません。
病院の待合室は『病気を治すために静かに待つ場所』ですが、ジムは『元気になるために自ら動く場所』です。
話している内容は同じ『病気や薬の話』でも、ダンベルを握りながら話す皆さんの表情は、病院の時よりずっと生き生きとしています。
また、学生や若い世代にとっても、いろんな世代が集まる場に身を置くことで、学校や会社では学ぶことができない社会勉強の場になると思います。
だからこそトレーニングジムはいろんな人が集う楽しい場所であり、いろんな人が集うから「ネタの宝庫」なのだと思います。
自分のトレーニングが一番ではありますが、トレーニングの合間に一人ほくそ笑んだり、びっくりしたりと楽しませていただいています。
感謝。

「犬ヨガ」ってご存じですか?
実は私、愛犬と一緒に楽しめる「犬ヨガ」のコンシェルジュをしています。
よく誤解されるのですが、犬ヨガはワンちゃんにヨガのポーズをさせるものではありません。ポーズをとるのは、あくまで飼い主である「人」。愛犬は、飼い主さんの腕の中や足元でくつろいだり、ウロウロしたり、たまにはワンワン吠えたり……。皆さんがイメージする静かなヨガとは少し違うかもしれませんね。
でも、この「一緒の時間」が魔法のようになるんです。
最初は緊張していた子が、回を重ねるごとに安心感を覚え、表情が変わっていく。犬たちは人間の小さな子供と同じくらいの感情や知能があると言われています。初めての場所や知らない人は、誰だって怖いですよね。
今日は、そんな犬ヨガを通じて変わっていった、あるワンちゃんと飼い主さんのお話をご紹介します。
「怖がりで、家族もすぐに噛んでしまう子なんですけれど、いいですか?」
そう言ってクラスにいらっしゃったAさんとチワワ君。初めて会ったときは、私の手が近づくだけで「ガウッ!」と攻撃してしまうほど緊張していました。
初回はスリング(抱っこ紐)の中に隠れたまま。Aさんもヨガは初めてでしたので、「まずはお家で、呼吸法だけでも一緒にやってみてくださいね」とお伝えしました。
翌月、2回目の参加の時です。Aさんが「家で呼吸法を続けています」と教えてくださいました。
チワワ君の緊張はまだ高かったものの、前回より少しだけリラックスして、まったりする瞬間が見られました。
さらに翌月。Aさんから「一緒に呼吸法をしているとリラックスしてくれるんです」と嬉しいご報告が。
3回目には、抱っこで一緒にポーズをとれる時間が増え、他のワンちゃんに驚いて隠れることはあっても、初めて会った時とは明らかに表情が柔らかくなっていました。
これは、Aさんがご自宅で「呼吸法」を続けてくださったおかげです。
飼い主さんが深く呼吸をしてリラックスすると、その安心感はリードや体を通じて愛犬に伝わります
慣れない場所、知らない人や犬。本来なら緊張でいっぱいになる環境でも、飼い主さんへの信頼と、犬ヨガのゆったりとした空気が、彼の心を少しずつ解きほぐしていったのだと思います。
出会ってから半年が過ぎた頃、大きな変化が訪れました。
Aさんがお手洗いに行く際、「今なら大丈夫かも」という直感があり、「私が抱っこしていますから、どうぞ!」とチワワ君をお預かりしたのです。
以前なら考えられないことですが、彼は嫌がって噛むこともなく、私の腕の中でお利口にAさんを待つことができました。もちろん体は少し緊張していましたが、これは彼にとって、そして私にとっても大きな成長の瞬間でした。
戻ってきたAさんを見た時の安心した顔といったら!
この変化の一番の理由は、Aさんがチワワ君を信じたこと。そして、私のことも信じて任せてくださったこと。その「信頼の連鎖」がチワワ君に伝わったのだと思います。
犬ヨガは、五感で愛犬を感じながら行うコミュニケーションです。
「怖がり」「噛み癖」「吠え癖」……。愛犬の困った行動には、必ず理由があります。
「しつけなきゃ!」と意気込むのではなく、まずは飼い主さんがリラックスして、愛犬の気持ちを感じてみる。呼吸を合わせてみる。
そうやってアプローチを変えるだけで、愛犬の問題行動がスッと落ち着くことがあります。
ワンちゃんは、その子のペースで必ず変わります。そして愛犬を感じることで、飼い主さんの意識も変わります。
もし今、愛犬との関係や行動に悩んでいるなら、しつけとはちょっと違う「犬ヨガ」の世界を覗いてみてください