まだ暗くてヘッドランプをつけての出発です。
道はせまいものの、比較的歩きやすい道でした。
少し明るくなってきて、うしろの山も見えてきました。大天井岳かな？
すっかり明るくなってきたら、
道の横が草むらで、そこから虫が大量に出てきて、気持ち悪い。。
早く抜け出したいけど、登りなので、
できるだけ気にしないようにして進みます。。
少し急になって登りきると、そこはびっくり平といわれるところで、
いろいろな山が突然見えてきて、びっくりしたので、
それでびっくり平なのかな？と思いました。
虫が全身にくっついていて、はらっておさらばします。。
そこからは雲がかかったものの、いろいろな山を見ながら尾根沿いを進みます。
方向的には、槍が見えてもいいのですが、ずっと見えないなー。。
と思っていると！
槍のほんの一部だけ見ることができました！！
たろさん槍だよ槍だよ！というと
違うよーというので、なんでだよーと思いましたが、
最終的には納得したようでした。
ずっと槍方面を見ていくのですが、
どんどん雲が向こう側から湧いてきて心配。。
そしてずんずん歩いて行くと
これから行く水俣乗越らしきものが見えてきました。
あんなに下いくのー？
で、見えない先の槍まで登るの？！
登れるのか？
たろーはあれじゃないでしょ？
というので、槍の位置から考えたらどう見てもあれでしょ？
うー、行くしかないので進みます。
途中、泊まる予定だったヒュッテ西岳を通ると下りがはじまります。
西岳までの道はそんなに、大変なところはなかったので、
もしかしたらこれたかもね。と話していました。
どんどこどんどこ下ります
かなり長いはしごで結構怖かったのですが、
槍の練習、槍の練習！と思いながら下りました。
槍方面から、降りてくる方もいて、聞いてみると
全然もやで見えなかったとのこと。
昨日の話のように、やはり簡単に絶景は見れるものではないようでした。
晴れてはくるものの、山頂の雲は晴れず、暑かったのですが
左の槍沢？の方から吹きあがってくる涼しい風に助けられました。
ずっと、山と谷を見ながら進みます。
結構、細い尾根で、躓いて危険な時が何度か。。
暑かったし登りなので、だいぶバテました。。
途中、本当にもうだめだー。と思って、岩場に座って休みました。
途中から、お槍さまー。お槍さまー。とお槍さまを見ることだけを
励みに進みました。
魔法の粉と呼んでいるアミノバイタル。
文太郎と呼んでいる、ピーナツと煮干しの子袋をむさぼりついて、
アクエリアスを飲んだら、ちょうど終わって、たろーに運んでもらった水をもらいました。
ちょうどいいタイミングでした。
そこからだいぶ復活して、少しずつだましだまし進みます。
やっとのことで、ヒュッテ大槍の看板が出てきました！あと１０分！
雲がどんどん増えていきます。。
もう着くだろう着くだろう？と思っていると、あと３分の看板が。。
長い。。
やっと着いて、チェックイン。
５００円でドリンク飲み放題もあって、楽しみでした。
お昼に、ハヤシとカレーとカップラーメンを食べました。
ハヤシを食べたのですが、おいしかったです。
そんなこんなしていると、大天井ヒュッテの談話室で話した方も到着されました。
カレーを頼んでいました。
あいかわらずたろーがもたもたしているので、気になりましたが、
あまり焦らないことにしました。
ご飯も食べたし、いよいよ！と思って外に出ると！
お槍さまが出てましたー！！
さっきまで、もやって何もなかったのに！
感激です！！
雲が出ないか出ないかと心配になりながらでしたが、
心の中では、燕岳で、ブロッケンと虹を見れたので、なんだか
お槍さまも見れるような気が勝手にしていました。
たろーも心の中でそう思っていたようです。
でかいです。
南岳方面の景色。
歩いてきた方の景色。
槍までは、こんな感じのガレ場を進みます。
途中、細い尾根があって怖かったです。
下に行くと、殺生ヒュッテです。
あまりの立派さに全体を撮りたい！と思うものの取れないので。。
カメラをななめにしてみました。
右のほうが、北鎌尾根です。
どんどん近づきます。
尾根をずっと歩きます。
風が強かったので、よたよたしましたが、やっと槍ヶ岳山頂に着きました。
やっぱり近くで見るとものすごい急で、行くのが怖くなってきました。。。
さっきまで、救助があって、２時間ぐらい登れなかったとのこと。
私大丈夫かな。。
最初は小さいザックを持っていこうと思っていたのですが、
見ると背中を岩に沿うように降りているようなので、
怖いので何も持たずに登ることにしました。
本当に急な岩場で、落ちたらストーンと行ってしまいそうで
恐怖でした。
大学生らしいパーティも唇を青くしていました。
足が届かないところもあって、手をかけて自分の力で登るところもあり、
ファイトー！いっぱーつ！と思わず思いました。。
渋滞しているので、不安定なところで待つのはすごく怖くて、
足ががくがく震えるし、早く安定したところに行きたいけど、
全然進まないし。。。
下ってくる人のルートを見ていると、私無理だな。と思いました。。。
なんとか、最後の山頂へのはしごを登ると思わず
やったー！と声が出ました。。
そしたら、大天井ヒュッテで、いろいろ教えてくれたお二人がいて、拍手してくれました
でもそんなこと言ってる人あまりいないですね。。
青空とはいきませんが、360度の大パノラマです！！たろーのカメラしか持っていかなかったのですが、
ムービーでとろうとしたら、電池切れ。。
穂高方面
ほこらがあって、お賽銭がいっぱい入ってました！
いつ取りに来るんだろう？
名残惜しかったのですが、せまいし、人も来るので下山します。
風は強いし寒かったです。
でも、感動でした！あー登って良かったです！！
いよいよ恐怖の下りで、グループで来ている人の後ろのついてしまったので、
かなり待って冷えてしまいましたが、なぜかあまり怖くなくて、焦ることなく楽しく下ることができました！
たろーにも、別人のようにスムーズで驚いたとのこと。
へへ。だってもう槍と友達だもん。と心の中で思いました。
槍から降りてくると、ちょうど正面には、笠が岳がそびえています。
いつか行ってみたいです。
そして、降りてきて、振り返るとみんなまだ登っています。
カラフルできれいでした！
でも、よく登れたなー。来てよかったなー。と満足感がひしひし。
コーヒーを飲みながら槍を見てました。
少し雲がかかってきました。
帰りに東鎌尾根を行くのが怖かったので、合戦小屋まで、下って帰りましたが、
結構時間かかったので、がんばって同じ道を通ればよかったなーと後悔。
槍沢からずっと登ってくる方、本当に大変そうでした。
おいしい夕食どんなかな！？
