こんにちわ~。
私は、裁判官に聞いて欲しいこととして、
9つの項目ごとに私の気持ちを書面にしたの。
●1 【2017年に不祥事があった】
被告は、私と契約をした年に、劣悪な住宅を建てたという事で大きく雑誌などに掲載された。
まさか、たった1年程で今度は省令準耐火構造違反の住宅を建て、私がその住宅を引き渡されるとは思いもよらなかった。
むしろ、世間を騒がせた不祥事に対してSNS上で代表者が施工不良を認め謝罪し、相手と和解もし、これからの対策として第三者機関の検査を入れるという事が書かれているのを読んで、私の注文した住宅は施工ミスの無いきれいな物に仕上がると思っていた。
見える部分の施工が悪ければ、見えない隠された部分はその何倍も何十倍も悪い状態であると聞く。
この住宅は正にその通りで、雑な施工と施工精度の悪さの裏には省令準耐火構造違反が隠されていた。
●2 【引き渡しは支払いが完了してから】
被告と契約するにあたり、納期は命に関わるとても重要な約束の1つだった。
施工中から不具合が多く、図面通りで無かったり約束通りで無かったりで、それらの補修の為に約束した納期が遅れていた。
私は、何度も現場監督に「いつ出来上がりますか?」と聞いたが、常に「いつ出来上がるかわからない」という回答だった。
賃貸を退去しなければならない日が近づいて来たし、このままでは待たされるばかりだと思い、残工事があっても良いので引き渡してくれるように求め、引き渡し日を決めた。
施主検査は、まだ工事中で養生をしてることもあり、住宅設備に間違いが無いかの確認とザッと簡単に見るくらいしか出来なかった。
被告は、そんな状況の中でも「支払いが完了していないと引き渡す事はできない」と言ってきた。
●3 【住宅保険の苦悩】
私は、省令準耐火構造の住宅で支払いが可能だからJAの住宅保険に加入した。
省令準耐火構造違反を知ってから新しい保険に加入するまでの約5ヵ月間は、地震が来たらどうしよう、もし火災が起きたら、と考えると本当に不安な日々が続いた。
JAからは、「契約そのものがJAと私との間のことなので、秀光ビルドは関係が無い、契約上、保険会社から秀光ビルドへ何かを求めることはできない」と言われた。
私に非がなくても、証明となる“木住協の特記仕様書”があっても、私の告知義務違反となり、支払い続けていた保険料は、この住宅には適応されず無保険の状態であった。
災害はいつ来るかわからないから早く保険に加入しなければいけないと思い、いろいろと足を運び保険会社を捜したが、急いで捜して加入することにも不安を感じた。
結局、私の勤め先に事情を話し、保険屋さんを紹介してもらい新たな住宅保険に加入した。
被告は、「いかなる保険に加入するか否かは、加入者の任意に基づくものである」とか「積立金と解約にともなう払戻金との間に差額が生じる可能性があることは共済契約の内容となっており、原告において織り込み済みであったはずだ」と反論しているが、そもそも省令準耐火構造の住宅であれば解約はしなかった。
私は、とうぜん、契約書通り図面通りにその施工がされていると信じていた。
この住宅保険は、JAに木住協の特記仕様書の存在を確認してもらい加入できた保険だ。
保険の解約は、私の勝手な理由ではなく、そうせざるを得ない状況に追い込まれた結果だ。