中国では、銀行口座を作るのに居留証が必要と昨日は書いたが、ネットで見ると交渉しだいで出張者でも作れるみたいだ。しかし、その為には、銀行窓口の行員とかなりやり合わないといけないので、相当の中国語が話せる必要がある。赴任して間もない私には、中国人の銀行員と渡り合える中国語レベルでないので、おとなしく居留証発行までは、会社から現金で給与をもらって、過ごしていた。

6月になってようやくすべての手続きが終わって、パスポートに居留証が張り付けられて返ってきたので、さっそく会社の目の前にある中国銀行へ口座を開設にいった。

もちろん私一人では、開設はできないので、会社の財務の社員に同行してもらって、色々な書類に記入するところから、中国銀行の行員とのやり取りの通訳までお願いしてなんとか開設にこぎつけた。およそ1時間ぐらいかかったが、いくつもの書類にサインして、証明書を提出して、最後に貰えたのは、キャッシュカード1枚と箱型のカードキーと書類の控えだけだった。日本の様に通帳や広告めいたパンフなどのオマケは一切なく、放り投げるようにカードが飛んでくるのである。

これで銀行口座はできたので、給与の振込先が出来たのだが、まだこれでは、キャッシュカードで現金を引き出すだけの現金生活者にかわりなく、スマホにアリペイやウィチャットペイを入れて、キャッシュレスにしなければ中国生活の仲間入りは出来ない。

その為には、銀行とのネットバンキングが出来なければいけないので、口座開設時の書類を見ながら、財務の人に教えてもらいつつネットバンキングを開設した。これも余裕で一時間以上かかって、その日は、仕事にならなかった。