顔合わせ当日、彼女から丁寧なお礼とともに、「また、すぐにお会いしたいです!」とのメッセージが送られてきました。


こちらこそ、楽しかったです。今度はご飯に行きましょう、と返信をしたところ、すぐに「うれしい、xx日、xx日、xx日はどうですか」と候補日が。


ちょうど良い日程が少なく、唯一可能な日も短時間しか取れそうにありません。ただ、食事の次のアポは大人を打診、と想定していたので、短時間でも良ければ、という事でオファーをしました。


すると、すぐにOKの返信とともに、短い時間でパッと済ませそうな店のリストが送られてきました。いずれもリーズナブルかつ予約も不要と思え、自分が店を選ぶ側や立場であれば、まず提案はしないであろう店ばかりです。その中から駅近くのカフェ飯が中心の店を選びました。


翌日、そのカフェの予約画面が送られてきました。あまりの手際の良さに関心するとともに、何となく行きたくないなぁ、という気持ちが芽生えてきました。


迎えた当日、予定の時間に店に着くと彼女は先に座って待っていました。彼女は「また、会えて嬉しい!」と満面の笑みで挨拶をしてくれます。店の予約などについてお礼を述べつつ、世間話をしながらメニューを選びます。その時、彼女から衝撃の一言が。


「どれも、美味しそうだなぁ! あっ、このローストビーフサンドとフライのセット、テイクアウト可能って書いてある!明日の朝ごはん用に注文しても良いですか?」


半苦笑で良いですよ、と答えましたが、もう心ここにあらず、早く帰りたい気持ちでいっぱいとなりました。


私はさっと食べれそうなパスタを注文すると、彼女の注文はサラダボウルと、お持ち帰りのローストビーフサンドイッチとフライのセットです。


夜がサラダボウルで、朝にローストビーフサンドイッチとはフライとは、どんな食事のバランスをしているのでしょうか!?


ローストビーフサンドとフライって朝から食べるようなものか? 同棲している彼氏か、いや、まさか子供がいて、帰ってから一緒に食べる気か?


あるいは私とは短時間で済ませ、この後にも顔合わせのお茶、または、もう一件のディナーのアポがあるのだろうか?


そんな私の脳内の動きを知ってか知らずか、彼女は好きな映画、ゲームの話などを交えつつ、美味しい、楽しい、とポジティブなワードを繰り出してきます。


いずれにせよ、たくましい茶飯嬢だなぁ、と関心しつつ、立ち食い蕎麦を食べるかのような速度でパスタを食べて、お別れをしました。


その夜、早速御礼の言葉とともに、「またすぐ会いたいです!」とのメッセージが。


どのような形でも彼女とはもう会うつもりはなかったのですが、「次回は大人でお願いします」と返信しました。


「いや、今日は短い時間だったので、もう少しお互いを知ってから。せめて、もう一回ご飯をご一緒したいです!」


いやいや、もう一食は既にご一緒してるんですけどね、ローストビーフサンドで。


おしまい