ロバート爺さんは昨日の晩御飯を聞かれてもなかなか思い出せないモウロク老人になってしまったが10年前の今日の事はしっかり覚えている。たぶん召される時まで忘れることはないだろう。2011年5月19日夜11時近く眠りに入った頃娘から起こされた。「Y町のおばさん(ロバート爺さんの妹)が変な事を言ってる」との事。電話を変わると「ノリアキ(息子)が帰って来ない!」と言うこと。いい歳をした若者。仕事のあと仲間と飲みに行って帰りが遅いのでは?と思ったが事実は違っていた。結論から言うと彼は31歳の人生を自ら閉じたのだった。最近バンジージャンプで有名になった橋から身を投げたのだ。あとから分かった事だが彼は3年近く鬱で悩んでいたようだ。実を言うとこの年の2月彼は爺ちゃんを亡くしている。爺ちゃん・・つまりロバート爺さんの父。ややこしくてすまんな。爺ちゃんは老衰だったから、まあ天寿をまっとうしたのかな?だからロバート爺さんの妹は101日の間に実父と息子を亡くした訳だ。爺ちゃんが病院で息を引き取る時もノリアキは駆けつけて来て最期を看取ってくれた。そして通夜、告別式、初七日。忌明けの49日法要にも出てくれて親戚への挨拶や接待も積極的にやってくれた。もちろん朗らかに。そんなノリアキが投身なんて・・そしてそう言う事が身内から出るなんて想定外どころか想定もしなかった。アッ!だから想定外か?ボケておるわ爺さんは。亡くなってしまったので彼が何に悩んでいたかは知るよしもないが・・・当時彼はネットで全国の人と繋がり色々な悩みを聞いてやっていたようだ。それはかれの命日に全国から仲間が集まって来たことでも分かる。人の悩みを聞くだけで自分の悩みを吐露する事はなかったのか・・つくづく残念でならない。

こういう投稿には賛否両論ある事は知っている。ただおじさんとして何の力にもならなかった事。せめて彼の似顔絵(あんまり似てない)をアップしてノリアキと言う若者がいた事をWebにあげたかった。今日は重い話になってしまった。すまんのぅ。