カナダの新札 | ロバート・ボールドウィン オフィシャルブログ Powered by Ameba

カナダの新札




今月の14日からカナダで新たな100ドル札が流通することになった。


普通に考えると、大したことではない。


今まで、カナダの札が変わることは何度もあった。


別に100ドル札だけが変わるわけでもない。来春には50ドル、2013年までには全てが新札になるらしい。




この珍しくもなんともない出来事の中心となる100ドル札


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見た目でも解るように、この札はタダものではない。


まずは素材、紙を一切使用していない。紙の代わりにポリマー素材が使用され、今までと比べると約2.5倍も長持ちする。実はオーストラリアやニュージーランドでは10年以上前からポリマー素材を使った札が使用されている。触れてみると全体がフィルムなどのセルローズ同様でツルツル、水にぬれても傷むこともなくポケットに入れたままの海水浴も大丈夫。


表面は基本的にツルツルだが、インクにより3か所に立体処理が施されている。大きく印刷されている「100」の数字、カナダの8代目首相ロバート・ボーデン氏の肖像画の方の部分、札の右寄り透明部分の左右にある「Bank of Canada 100」「Banque du Canada 100」の文字。


セルローズだからこそなせる技、札なのに透明。写真で見ると左寄りの「100」の上にメープルリーフ、右寄りに札を切断するかのように透明な部分が組み込まれている。右側透明部分にはロバート・ボーデン氏の肖像画と建物が入っているのが見えるが、角度を変えて見ると肖像画と建物が虹色に・肖像画と建物の間に数字が浮き上がる。左側の透明メープルリーフの中の銀色のメープルリーフの中に円形の窓があるが、近くで見ると「$100」の数字が浮き上がる。





見た目も素材もおもちゃっぽい(特にこれから出る赤い50ドル、緑の20ドル、紫の10ドル、水色の5ドル)カナダの札だが、従来の2.5倍長持ちすることと偽札作りがより困難になることを考えると、日本でもこの札の新技術を取り入れてもらいたいものです。





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