ここ数日いきなり梅雨明けのような暑さが続き


TVの天気予報の際に映る日本列島は赤を通り越して紫色に変わり


危険な暑さであることを物語っています。


昨日は静岡で39℃、熊谷で37℃を記録した由。


松本も34,5℃と真夏日になり今日は36.7℃!!


今年初めての猛暑日になりました(-_-;)




東京ふれんどコンサートが行われた3日は


心配していた雨も朝にはあがり、出かける頃には青空も見えてきて


冷房が効きすぎて寒いくらいのあずさ22号の車窓からは


その空に刷毛ではいたような綺麗な白い雲が見えていました。


この日も真夏日になると言うのであのモワッとした湿度の高い暑さを覚悟していきましたが


思ったほどの暑さではなく


一番暑かったであろう時間は冷房の効いた中野の初めての会場の中で


舟木さんの歌声を満喫できました。






先月、大阪で行われたふれんどコンサートの折に、関西のお友達からも伺っていましたが


今回のテーマは入口で頂いたカードにも記されていた通り




“偲ぶ 十七回忌「遠藤実の世界」“



ちょうど10年前2014年の5月に新橋演舞場で開催された


 『遠藤実スペシャル〜七回忌に偲ぶ〜「決して散らない花々」』




と題したコンサートでも遠藤先生の特集を組まれていましたが


回忌を忘れずに特集を組みさりげなく先生を偲んでいらっしゃることに


先生との絆の深さと舟木さんの義理堅さ、先生への想いを感じます。



曲の構成は大阪ふれコンと同じく


『お月さんこんばんは』


から始まりました。


歌い終えて

「暑いですね。今日は37℃になるらしい。」


会場がざわめくと

「嘘ですよ😁内輪のコンサートでまともなこと言うわけがない(笑)」


と後援会のコンサートならではの冗談を仰った舟木さんでしたが


翌日にはその冗談が冗談でなくなるような気温になり


友人達とも「昨日で良かったわね💦」と話したものでした(^^ゞ


この日は奇しくも新紙幣発行日と重なり


「新紙幣を持っている方、いらっしゃいますか?」


と尋ねられましたが、さすがにお一人もいらっしゃらないようでした。


「もし、いらっしゃったら1枚くらい分けてもらおうと思ったのに😄」


とまたまたご冗談を。


都会はともかく地方の銀行は4日以降になるとのこと。


渋沢栄一翁にお目にかかるのはもう少し先になりそうです。


こんな特別な日と重なることはなかなか無いからと


しばし紙幣談義になりました。


やはり私達の世代は1万円札と言えば聖徳太子が馴染み深く


舟木さんは「生きていた時代が近いから」なんて😆



遠藤先生は小さい頃から身体が弱かったり


ご苦労されたりしたためか情の深い方だったとも。


遠藤先生、船村先生ともに情のある方の双壁だとも仰ってました。


 お二方と深いお付き合いのある舟木さんだからこそ出てくるお言葉ですね。



次に歌われたのは


『みちづれ』


私が舟木さんの歌声でこの歌を聞いたのは


1981年(昭和56年)3月発売のLPアルバム


『どうしているかい』



だったことをよく覚えています。


この『みちづれ』と続けて歌われた『他人船』


については、10年前の新橋演舞場のコンサートの折にも


「演歌95%の遠藤メロディーのど真ん中のメロディー

遠藤演歌の真髄 」 


と評されていましたが


最後のブロックで歌われた


『ギター仁義 』

『ソーラン渡り鳥 』

そしてアンコールの

『北国の春』


等とともに遠藤先生の世界を代表する歌の数々であることを実感します。


そんな演歌の印象の強い遠藤先生ですが色々な引き出しの中に


”舟木一夫の引出し”と言うのが確かにあって


他の作品とは少し違っていたと言う趣旨のことも。


周年の年以外、持ち歌は歌われないのがふれコンの常ですが

今回は遠藤先生特集とあって


北原謙二さんの

『若いふたり』を挟み


『花咲く乙女たち』

『東京新宿恋の街』


と持ち歌を2曲歌って下さいました。


どんな歌であってもご自分の持ち歌の様に


歌の世界観や背景を鮮やかに表現され


聞き手をその世界にいざなって下さる舟木さんではありますが


やはり持ち歌には特別な嬉しさがありますね(*^^*)


3曲を歌い終わったところでバンドメンバーに「2曲戻ってイントロを」と促し


『花咲く乙女たち』『若いふたり』のイントロを聴き比べ


『若い・・』の方は言うまでもなくドドンパだけれど

『花咲く・・』の方はちょっと違う。


先生に伺ったけれど「僕もわからないんだよ。」と仰った由。


で、「ドドンペ?」なんてことを😂


こうした舟木さんのミニ音楽講義好きなんです(^_-)


続いては


『十字路』

『 くちなしの花』

『 すきま風』


と俳優さんが歌われた3曲。


『くちなしの花』については以前にも


この歌はお行儀よく上手に歌えば良いというものではない


と仰っていたことを今もよく覚えているのですが


「渡哲也さんの、歌と言うより語るようなあの歌い方か良い。

遠藤先生はその人に合うように曲を書いてらした。」

と仰っていました。


次のブロックの最初に歌われた

『初恋マドロス』

については10年前のコンサートで


“遠藤先生とご自分を『高校三年生』に連れて行ってくれた縁のある歌“

 であること、そしてその理由について舟木さんは


「15才の頃、ラジオから流れてきた『初恋マドロス』を聞いて
もろにメロディーにひっかかった。

 情感のある艶のあるそれでいて簡潔な良い歌だと思って
初めて作家を調べて遠藤先生だと知った。

 コロンビアに入った時、即座に

遠藤先生にお世話になりたいと思いますと言ったのはそれが頭にあったからではないか」


と話していらっしゃいましたね。 



『襟裳岬』
は伸びのあるお声で朗々と歌い上げられ


10年前も感動した
『ソーラン渡り鳥』
も以前と変わらず、否、それ以上の素晴らしさでした。


アンコールは『北国の春』


まさに青空に白樺の芽吹きが映える早春の故郷の光景が浮かぶようでした。


この『北国の春』についての記事が


今年の1月3日の朝日新聞信州版に掲載されていました。



長野県南牧村(みなみまきむら)出身のいではくさんの詞と


疎開して新潟県に縁のある遠藤先生の想いが結実して


「帰ろかな」というあの印象に残る詞が生みだされたと言う趣旨の記事でした。


(我が家のプリンターでは大きさが足りずスキャンできずスマホのカメラで撮ったため

読みにくいとは存じますがご容赦下さいませm(__)m)


閑話休題



舟木さんの豊かな歌声によって

時に軽快に、時に力強く、また時に艷やかに・・・


遠藤メロディーの世界が鮮やかに描き出された


1時間半のコンサートを聞き手は存分に堪能したのでした。