塩尻の平出博物館から、先月、企画展のお知らせが届いていました。

 

 

 

ここ数年、平出博物館の主催している土曜サロンに通っている故か、

 

こうした企画展のお知らせには招待券も同封されているのは有難いことです。

 

曇って肌寒い日ではありましたが、夫に誘われて出かけてきました。

 

企画展示はいつも講演会が開かれる2階の部屋。

 

 

 
 
土曜サロンの折りにも紹介され、上記のちらしにも記されている通り
 
昨年、長野県内の土器158点が県宝に指定されました。
 
今回展示されているのは、その中でも松本平の縄文土器34点。
 
 
会場に入るとまず目に入るのはちらしの写真にも使用されている顔面把手付深鉢形土器
 
 
顔面把手付土器にも様々あります。
 
 
手前は人面に見えますが後方は蛇体把手。
 
 
そうかと思えば顔面だけでなく土偶が付いた物も。
 
 
 
『顔面把手付土器』の説明。
 
 
特に長野県、山梨県からの出土が多いと記されていますが
 
後で館長の小松さんに伺ったところ
 
これも中南信(松本、諏訪)から山梨県、八王子付近までで
 
長野市など北信地域には見られないとか。

顔面把手付土器がこの地域では沢山出土するので

当たり前だと思っていたら他の地域には見られない。

火炎式土器が新潟地域のみ出土するように

大変地域性の高い土器のようです。
 
 
こちらの釣手土器』も同様であるとか。
 
 
 
 
使用法についても謎に包まれているようです。
 
そして、こちらは有孔鍔付土器。
 

 
 
 
『有孔鍔付土器』の説明。
 
 
 
こちらはロビーに展示されていた、太鼓として使ったのではないかという推測に基き再現した物。
 
 
実際に叩いてみましたが、たしかに太鼓のような大きな音がしました。

展示を見た後、疑問点などを質問させて頂きましたが、

館長の小松さんが丁寧に答えて下さいました。

縄文の人々の生活、精神世界への興味は尽きることがありません。