「のぞみー。」
今は精霊の姿だ。
「どうしたの?」
よくある女子高生の話題を振ろう。
「好きな人っているココ?」
その瞬間のぞみの顔が凍りついた事に気がつかなかった。
「どうしてそんな事聞くの?」
その声の静けさに体感温度が二度ほど下がった気がした。
間違いない。
自分は地雷を踏んでしまった!
「え…。」
のぞみの貼り付けたような笑顔に、たじろいだ。
「好きな人?」
質問を繰り返されてしまった。
「そ…そうココ。」
だめだ、気を失ってしまいたい。
「…いるよ。」
誰って聞いたらいけない気がした。
「あのね、ココが知ってる人。」
勝手にのぞみが言っただけですよ!!
「そ…そう。りん…ココ?」
自分で何を言っているか分からなくなってきた。
「ココ、それ本気で言ってるの?」
汗が滝のように流れ出る。
「じょ…冗談ココ。」
「そっか。で、ココは誰が好きなの?」
のぞみには今何を言ってもムダ。
その凍てつくような目で見られては御仕舞だ。
「の…」
言いかけたところで横から何かが当たった。
のぞみのキス。
頬にほんのりと広がる暖かさ。
「ごめんね?」
そう言うと、のぞみは部屋から出て行った。
「どういう意味ココ…。」