《巣鴨染井村と八代将軍吉宗公のソメイヨシノ》

今の上野公園は江戸時代、徳川家の菩提寺(ぼだいじ=先祖代々の墓がある)であり、
家康を祀(まつ)る東照宮(とうしょうぐう)がありました。上野公園は早くから花見の
名所として賑わっていましたが、先祖が眠る地で騒がれてはたまらない。花見客を分散さ
せるために各地に桜を植栽します。
桜はヤマザクラだった!
「吉宗が享保年間(1716~36 年)に桜を植樹した花見の名所は、飛鳥山(あすかやま・
北区)と隅田堤(すみだづつみ・墨田区)、それに御殿山(ごてんやま・品川区)です。当
時、江戸の人口は50 万人を超えて市街地も膨張していましたが、花見客の分散と同時に、
農村振興も図った。植栽したのはヤマザクラだが、飛鳥山にはカエデも植えた。秋の紅葉
狩りを楽しむためである。隅田堤は、奈良の吉野と茨城の桜川のヤマザクラを交互に植え
た。今見られる桜の8 割を占めるソメイヨシノは、当時まだ普及していなかった(諸説あ
るが、ソメイヨシノは江戸中期に染井村が最初、吉宗の植木職人が人工交配・育成したと
いう説がある。普及したのは明治に入ってから)。吉宗はこの巣鴨の桜を観て一言こういっ
た。
「この地から桜を観たすべての人が幸せの華を咲かせる!」きっと、巣鴨には人々を幸せに
するエネルギーに満ち溢れている何かがある場所なのだ!と思った……”(-“”-)

                  さすらいの旅する芸人 ロバート山田