彼と初めて旅行に行った時の話。

断崖絶壁の上からはキラキラした海が見渡せて、

海のあちこちに小さな島が浮かんでいて、

絶景!

冷たい風に身を寄せながら二人きりでその景色に包まれて…

最高にいい雰囲気。

しかし!

彼が足元にあるモノを見つけた。

それは…

柵の端っこに人目を憚るように盛られた白い粉末…

ってか、どう見ても盛り塩。

ここは断崖絶壁の上。

ここから飛び降りたら確実に死ねるだろうな…と言う場所。

そこから想像するに、きっとここから飛び降りた人が居て、

この盛り塩はその人を供養する為のものなんだろう…

…と私が一瞬でそれだけのことを想像していた隙に、

「なんだろ?これ」と言ったかと思ったら、盛られた白い小さな山のてっぺんに指を触れ、その指をぺろっ。そして一言、

「やっぱ塩だ。」

って、ちょっとー!!

まじびびった!

祟られたらどーすんだ!

ってかそれ以前に、塩じゃなくて人体に危険を及ぼすような物質だったらどーすんだ!

結局塩だと分かったから、

二人で手を合わせてそこを立ち去ったけど、

私はこの頃から彼のアホさに気付き始めたのでした…。