海外ではよく新エネルギー(再生可能エネルギー)比率が高いと聞きますが、日本ではなぜ低いのでしょうか。
日本でなかなか再生可能エネルギーに積極的になれない理由は大きく分けて2つあります。
①設置コスト
日本で例えば太陽光発電を行おうとすると、ソーラーパネルなどの太陽光発電システムを設置する必要があります。しかし、日本のソーラーパネルなどは商品として割高なのです。
日本国内では適正な競争が行われておらず、ネガティブな意味での話し合いが行われて価格を落とすことを防ぐ体制があるといわれています。
海外のシステムを輸入して使用すればよい話ですが、海外のシステムを日本国内で販売しようとすると認証を受けたりなどの煩わしい手続きが必要だそうです。そのため、海外のシステムがなかなか輸入できていません。
また、電力網と接続するための工事も必要となりますが、こちらのコストも高いままであるため、結局設置コストが高いのです。

②電力買取システム
新エネルギーを作り出すと電力会社に買い取ってもらいますが、この買取価格が現在、固定価格になっています。
価格は見直されているものの、現状では年に1度のペースです。太陽電池のような新エネルギーは現在進行している開発の分野であるためコストを減らすよう進んでいます。日本のように年1度のペースでは現場の太陽電池のコスト低減のスピードに追いついていけません。
また、価格においては日本はあいまいであるといわれています。ドイツでも固定価格ですが、設備コストや環境に対する影響などのデータを踏まえて価格が決められています。それも毎月見直されています。日本の年1度というペースがいかに遅いかわかります。