天野先生の著書より 続き

「お風呂は重度な疾患でなければ半身浴ではなく肩まで浸かって大丈夫ですよ」

「適切な入浴は多くの血液が循環し、心臓への負担が軽減されるので、ヒートショックに注意して入浴をうまく利用して下さい。」

 

隠れ弁膜症がある場合、左心室内の血圧と体の血圧の差が40㎎Hg以上あるので、入浴時は両方がそろって上がるけれど再び下がった時にその差が広がって、心臓への血液供給が悪くなりトラブルを招く。

大動脈弁が劣化した高齢者は熱いお湯につかり、出て体を拭いてホッとしたときに血圧がストンと急降下してヒートショックが起きる。

 

高温での長湯やサウナなどは心臓にトラブルがある人には負担が大きいのでお勧めできません。

それでも入りたい人はBNPを目安にしてください 150以内でなければサウナに入るのは難しいと考えて下さい。

発作を起こして倒れてしまうリスクが高いと言えます。

 

BNPとは「脳性(B型)ナトリウム利尿ペプチド」というホルモンのことで、長時間心臓に負担がかかると心室などから分泌されます。つまり心臓にどれだけ負担がかかっているかが大まかに分かる指標で、血中濃度「40pg/dLピコグラムパーデンリットル未満」が正常の範囲内とされています。100pg/dLだと心不全の可能性があり200以上になるとその可能性が高くなります400以上になると様々な生活制限を受けます。

 

cf. ANPは心房性ナトリウム利尿ペプチド 心房から分泌されるホルモンで腎臓に作用して利尿を促進し、末梢神経を拡張して血圧を下げる

 

 

BNPって50近くなったら私はギャーギャー騒いでたんですよ。

大好きな消化器の先生 時々循環器の血液表を見て下さって

BNPって100超えなきゃ気にすることないよっておっしゃるんです。

ひとの事だと思ってーーって反論してたけど、正しかったわ。