ホイールの塗装落としを永遠とやっている。
ホイールの入り組んだ細かい所がなかなか落ちないのだ。


かなり面倒になってきたので、隣の爺様にアルバイトをもちかけてみ
た。細かいところをペーパーで落として貰う手伝いだ。
どうせすることなくて暇そうにしているのだ。


爺様、超やる気満々で手伝ってくれることに。
ちょっと前まで職人だったらしく、細かな手作業は得意らしい。


「これ、ペイントリムーバー(塗装剥離剤)っていって塗れば塗装が
浮いてくるから…例の小刀で」と解説。
「こういう作業は効率が命で、どうやったら落ちるか色々試してみな
いと」と爺様


爺様曰く、一番早いのはガソリンか何かをホイールの上にかけて火を
つければ一発で塗料が落ちる…。とのこと。
しかしこれをやると、ホイールは黒こげ必須の諸刃の剣らしい。
この爺様は人のホイールをなんだと思っているのだ。


次に爺様が用意したのは、シンナー、台所用洗剤、ドメスト(トイレ
用の洗剤ね)、石油、その他適当にあれこれ…。
これらを適当に剥離剤に混ぜる爺様。
これらを適当に混ぜた液体でもって塗料を落とそうという作戦らしい。


さすがに不安になって「それ…大丈夫なんですか?」と聞いてみた。


「昔こういう薬品を使った仕事をやってたことがある。」

「剥離剤はねばっこいからなかなか染み込まないので、その辺改良して…」


と爺様。もしかしてバイトをもちかけたのは失敗だったか…とちょっ
と後悔。爺様には細かいところをペーパーでひたすら落とす仕事を期
待していたのだが、目論見が外れてしまったらしい。


その後もあれやこれやの液体を混ぜてはトライする爺様。


「ドメストが効くんですよ、こういうのは…」


はたして無事にホイールは綺麗になるのだろうか…。