携帯を変えた。



Sからのメールが消せなくて、少しだけ、新しい携帯に移した。



過去の言葉にすがりつくなんて無意味と分かっているけれど。




一緒にいても不安で、



優しい言葉をかけられても不安で。




どうしていいのか分からなくなる。




いつまでも結論を出せずにいる私の方が、



ずっとずっと彼を苦しめているはずなのに。




1月に切り出した別れ話。



もう想いはないと告げた日。



それでも、あやふやに日々は流れる。




いつまでこんな日々を続けるんだろう。



心が2つに割れたまま、



苦しい毎日を送るのに疲れた。




誰か、どうしたらいいのか教えて。



Sから夜中にメールがきた。



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初夢に



愛しき君の



姿見て



ずっと一緒が



正夢になる



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一緒にいたい。



何度、繰り返し、願っただろう。




あなたと迎える朝。



共に過ごす日々。



一緒に眠りにつく夜。




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何見れど



浮かぶは君の



愛しき笑顔



会いたい思いは



消えることなく


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どこにいても、



何を見ても、



あなたのことしか考えられない。




あなたに会いたい。



愛しい顔に触れたい。




一緒にいられたら、



きっと、



誰よりも強くなれる。



初めて、彼に思いを伝えた。



どうしようもなく、溢れ続ける彼への気持ち。



もう、制御できない。




「今年、最後の一緒にいられる夜だね」



そう言って、ベッドの中で抱き合った。




何度も、何度も、快感は絶頂に達し、



彼が離れて行かないように、



強く彼を抱きしめる。





一緒にいたい。



ずっと、ずっと。




「2008年、遣り残したことは?」



「遣り残したことはないよ。



言い残したことはあるけど。」




まだ、一度も言葉に出したことがない



彼への思い。




明らかに、互いを恋人同士と思いながらも、



暗黙の了解に固く閉ざされた言葉。




もう、限界だ。




私は、あなたが好きです。




この人とじゃ、絶対幸せになれないだろうなと思う日もある。



一緒にいたら辛いだろうな。



このまま、主人と娘といた方がいい。



何度も何度も繰り返した葛藤。




それでも、あなたに触れると、



すべてが消えてしまう。




あなたの笑顔に、何を失ってもいいとさえ思ってしまう。




彼の呼吸が、私の中で、だんだん荒くなっていく。



上から覆いかぶさった彼の顔が、私の顔に近づく。



抱かれながら、



彼の左の耳元に囁いた。





「好きだよ」





消え入りそうな、小さな声で。





彼は何も言わず、



ただただ強く私を抱きしめる。





あえて何も言わないのか、



聞こえていないのか。




それでも、自分の思いが、



やっと言葉という形になった。




ずっと言いたくて、



でも言えなくて、



心の中でくすぶっていた思いが、



少し軽くなる。





もう帰る時間。




一緒にいたいと彼は言ってくれるけど、



まだできないもどかしさ。





彼の胸に顔をうずめる。




「M。



聞き返さずに、聞いてくれ。




Mには色んな事情がある。



それが全部、片付くまで、



Mが、ちゃんと勝負つけるまで、



俺は、俺の気持ちを、




自分の中に留めておく。」






あなたの、気持ちが聞きたい。