本日も書く事がありません_| ̄|○
早速電気屋時代の事でも・・・;
15歳の春。
電気屋の面接も無事合格し、卒業式も終わりました。
卒業式の翌日から電気屋の研修が始まりました;
ちょっと位春休みくれてもいいのにな・・・_| ̄|○
関東の電気屋が一斉に行う合同研修ですわ・・・
わざわざ富士山の麓、御殿場で2泊3日っすよ(´Д`;)
まぁ営業の心得とか接客の仕方とかの研修っすね;
一日中爆睡してたから覚えてないけど'`,、('∀`) '`,、
研修も無事終わり、一日だけ休みがあってその翌日から電気屋で働く事にw
15歳のガキだったので皆優しくしてくれました。
テレビ配達とか冷蔵庫配達とかで最初の一週間は楽に終了w
しかし次の週からは工事がメインでスタート。
テレビのアンテナ取り付けを手伝う事になったのだ。
しかし当時の俺は「高所恐怖症」だったので屋根の上で一歩も動けず;
店長なんて面白がって毎日アンテナ工事をさせる始末_| ̄|○
さすがに一ヶ月もすれば恐怖も感じなくなり、軽やかなステップでこなすように。
さて、問題はエアコン取り付けです;
当時うちの電気屋で工事部長をしていた松田さん。(以下まっつぁん)
社長からまっつぁんと呼ばれていた・・・
この人は怖い人なんスよ・・・(´Д`;)
どう見てもカタギに見えねぇし雰囲気は高倉健だ。
無口なところも声の質もソックリだ(´Д`;)
そして「職人」って奴で、一切の妥協を許さない男・・・いや、漢と言うべきか。
職人は「見て覚えろ!そして腕を盗め!」が掟なので工事のやり方なんて物は教えてもらえません。
この人からエアコンの付け方を教えてもらう(技を盗む)事になったワケで;
初日はただ見てるだけで俺は工具すら持たせてもらえず終了。
会話はほとんどなかったが初めて話したことは今でも覚えている。
同期A(高卒18歳)「ヨロシクお願いします」
同期B(高卒18歳)「宜しくお願いしまーす!」
同期C(高卒18歳)「宜しくお願いしまっす!」
俺(中卒15歳)「チャーッス!!お願いしまっス!」
まっつぁん「・・・クソガキかよ」
ゴキッ!!(ゲンコツ)
俺「痛ってぇ!!(゚Д゚ メ)」
まっつぁん「オイ・・・一度しか言わねぇから、その足りねぇ頭でよく聞いておけ」
俺「あん?(゚Д゚ メ)」
まっつぁん「いいか。この世界(職人)は【仁・儀・礼・智・信】が大事だ。ガキには意味が解らなくても仕方ねぇ。いつか解る時が来るかもしれねぇから心に刻んどけ!解ったか!?」
俺「・・・えーっと、仁・儀・礼・・・???」
まっつぁん「智・信!!」
俺「・・・智・信」
まっつぁん「そうだ」
俺「・・・さっぱりわかんねぇ(´Д`;)」
ゴキッ!!(ゲンコツ)
俺「!!ってぇ!!」
まっつぁん「敬語だ馬鹿者が」
俺「わかりましたよ・・・敬語っスね、敬語」
バキッ!!(顔面)
俺「いってぇっての!!」
バキッ!!(顔面)
俺「いてぇ!わかった・・・わかりました!殴らんで下さいよ!!」
まっつぁん「・・・クソガキが」
俺「・・・婆ちゃんソックリだな(ボソッ」
まっつぁん「・・・最近のガキは根性ねぇからすぐ辞めるだろうが頑張れよ?」
俺「・・・辞めねぇよ!!」
ゴキッ!!(ゲンコツ)
俺「ってぇ!・・・辞めません!(´Д`;)」
まっつぁん「・・・」
初日は工事を見てるだけで終わった。
立ったまま居眠りして何発か殴られた。
しかし2日目はまっつぁんがいきなり工事をやってみろと言った。
まっつぁん「おい・・・お前この配管やってみろ・・・」
俺「え!?(´Д`;)」
まっつぁん「・・・昨日見てたんだから出来んべ?」
俺「・・・・(´Д`;)」
「出来ません(´Д`;)」と言えるワケもなく、見よう見まねでやってみました;
やたらと時間がかかりながらも何とか完成。
しかしまっつぁんは無言のままエアコンのパイプをへし折った。
まっつぁん「・・・やり直し」
それ以外何も言わずに見ているだけ_| ̄|○
完成してはパイプを折られ、結局その日だけで20回以上折られたかな?;
その後も毎日まっつぁんと俺、同期の新人3人でエアコン工事に行ってたな・・・
俺を含めた新人4人中、3人は耐えられなくなり一ヶ月で退社したが;
新人だから朝は誰よりも早く出社して夜は仕事が終わった後にその日にやった事を復習。
工事に行っては怒られ、店に戻ればお客さんにお茶を出す仕事で一年があっという間に経ちました;
さすがに一年も居れば仕事の流れは大体覚えてゆとりが出来たけどさ;
正直言ってツラくて辞めたくなった事もあったけどな(´Д`;)
余談:ちなみに7年半お世話になったけど、まっつぁんが笑った所は一度もありませんでした。
そして補足。
仁・・・愛。人を思いやる心。慈しみ。最高の徳
義・・・正義を貫く心。善悪、正邪、真偽。人道に従う事、道理にかなう事。
礼・・・敬意を表す心。社会秩序を保つ為の生活規範、儀式、礼儀、作法、礼節。
智・・・正しい判断を下せる能力。正しく豊富な知識と経験、洞察力が加ったもの。信・・・信頼する心。嘘を言わない事、相手の言葉を真と受けて疑わない事。
・・・今現在頭では解ってるつもりだが意外と難しいもんだわ。
電気屋時代 其の参に続く・・・