皆さまこんばんは爆笑


今週も後半戦に差し掛かってきましたね拍手

今週末は釣りに行く予定はありませんが、タックルの整理整頓、断捨離含めて次回釣行に向けての有意義な休みにしたいところですキメてるルンルン


さてさて、昨年末から製作中だったカスタムロッド達のうち、主にフルサイズまでのシャロークランクベイト、フラットサイドクランク、上は3mレンジまでのクランキングミノーやミドルダイバー辺りを守備範囲の中心に見据えたグラスブランクス採用の巻物ロッドが遂に完成しました指差しキラキラ


  ARTIFEX 611M/GC


このロッドを作る上で、以前ブログ記事でも言及していましたが、ベンチマークとして意識していた名作ロッドがあります。


それがテムジンの超名作グラスロッドとして名高いトルクマスター、そしてカタログモデルとして表記されつつ、最終的にマーケットには出てこなかったハスキーワインダー、そしてその後リリースされたカレイド ハスキーワインダークワトロプラス


それぞれ6.4ftのMパワー6.11ftのMHパワー7.3ftのMパワーと、レングスやパワー、ロッドコンストラクションは全く異なる3本。


それら名作ロッドをかつて手にした時の感覚を思い起こし、各ロッドのセクション毎の優れた要素を抽出し、何とか自分なりに最新のパーツ、設計で形に出来れば…というのが今回の製作モチベーションでした。

(アリモノのブランクスから作る上では限界もありますが、デザインと設計・調整で何とか挑めるレベルにはしたいな、と。)

ブランクス選定は実際に各社のブランクスを10数本程度触り比べ、最終的に国産メーカーのグラスブランクスを採用。


表記上のパワーレンジはMのものですが、ブランクス全体のうち曲がりシロの大きい先端側のみレングスを若干詰め、手元感覚としてはM+クラスのパワーレンジに。

手元にはカーボンモノコックグリップをインナーブランクス側の補強を施しながらドッキング。

グラスロッドならではのマイルドで波長の長い振動を手元で増幅させ、技徳FBCSリールシートを介して掌に確り響かせる様な設計へ。


リールシートは15サイズを採用し、掌で遊びを作らずピタッと吸い付く様なフィーリングに。

仕上がりレングスは6ft11inchとし、トップガイドは敢えてのチタンフレーム、MNTT(スーパーオーシャントップ)ガイドを採用することでティップ先端とガイドフレームをより強固に。


固定はAスレッドを使用し、スレッドの重なり無く密に整列して巻き上げ。

これにより、ティップ先端部の剛性感を高めてベリー部から仕事をさせるニュアンスに繋がります。

ガイドは全てチタンフレームで、バット部からLRVガイド、KB、KT、MNTTの配列。

リング素材は内径確保とラインの滑りの良さに優れるトルザイトリングをすべてのガイドに採用。

リング径は小さくし過ぎず適度にリング内でラインを遊ばせ、より柔らかく大きな振動を感じられる心地良いフィーリングが期待出来るストレート配置がベストと判断。

飾り巻きやバット部の塗装はいつものARTIFEXデザインで、パールグレインを用いた5層コートで仕上げ。

太いバット部に深みのあるパールの輝きは迫力もありつつ綺麗に纏まりますね指差しキラキラ

(パワーグラス系のブランクス故に全体的にロッドの太さがあるので、コーティング作業は細身のロッドに比べるとややレベルが高かったです…が、見た目的にも過去作以上には綺麗に仕上がったかなと。)


自重もメインブランクスは全てグラスにも関わらず、カーボンモノコックグリップによるグリップジョイント、技徳FBCSリールシートの軽さも相まってか140gアンダーに収まり、想像以上にバランス良く仕上がりました。

余談ですが今回、こちらのロッドの製作途中に今江プロ向けのロッドや薮田プロのロッド製作を挟んだので、当初の完成予定よりも大幅に遅れがキメてるアセアセ




他方で、ロッドビルド作業が続けざまに進行した事でコーティング、各部の仕上がりに関しては寧ろクオリティが更にアップ??


仕上がりは文句無しになりましたねニヤリルンルン




こうして自分の理想とするグラスロッドを自らの手で作り上げることが出来たという満足感、そして仕上がったロッドのテイストの良さに時間があればついつい触ってしまう感じ…目がハートルンルン

(初代RYOGAをこのロッドに乗せ、クラッチを切って戻す時の音や手元の響き感だけでもう最高って感じです…!笑)


次の釣りでの投入が楽しみ過ぎますね…!!

クランクやスピナベ、チャターベイト諸々、琵琶湖は勿論、リザーバーでもど真ん中なタックルになりそうです


ほんと、こうして作る時間と自分の釣り時間がシームレスに繋がるのがロッドビルドの醍醐味だなぁ〜キメてるキラキラ


これからも真摯にフィールドと向き合い、またそこから得られた経験を元に道具にフィードバックすることで、自分にしか作れないロッドを作っていきたいですね拍手上矢印


それでは明日からも頑張っていきましょうバイバイルンルン