皆さまおはようございます
今朝は先日の日吉ダム釣行時から密かに導入していた新作PEラインについての初期使用インプレをご紹介
シマノ ハードブル8+(プラス)
シマノさんから既に発売されているピットブルシリーズと並ぶPEの新シリーズとして2024年にリリースされたこちら
何が他のPEラインの違うのか…??ですが、PEの素材そのものが異なっています。
日本国内にラインメーカーは多く存在していますが、各社から発売されているPEラインにこのロゴが付いているのをご覧になったことは多いのではないでしょうか
現在市販されているPEラインの多くにこのイザナス®が採用されており、要はPEの名の通り超高分子量ポリエチレンを原料とした繊維のことです。
この原糸は非常に優れた強度としなやかさを持っており、シマノさんのピットブルシリーズやサンラインさんのPEエギULT、YGKよつあみさんのX8アップグレードはじめ、名だたる定番PEラインはこの原糸を使ってますね
ただ、原糸は同じというだけで各社各様で使用感は違うのが面白いところ。
撚り数(◯◯ブレイド)や撚り方のピッチ(密度)、コーティング方法や厚み、表面の熱処理の方法 etc...でまるで違うラインになりますからね
そんな中、そもそも“原糸が違う”PEラインとして登場したのがハードブル8プラスというわけです。
具体的な特性は?
こちらのPEラインはHoneywell社のSpectra®を採用。
この名前を聞いてピンと来る方はシマノさんのPEラインを昔から使ってきた方のはず…。
そう、コレです。
POWERPRO(パワープロ)ですね
かつて私も使用したことがあるのですが…確かにハリ・コシがあってノットも組み易く耐摩耗性の観点では市販のPEラインの中で突出して強かったものの、テンションが掛かると平らな麺のように潰れてしまってとにかくキャストフィールが悪かった…。
その印象が強く、他に使い易いPEラインがいくらでもありましたのでこちらは自然と使わなくなりました笑
で、実は今回のハードブル8プラスも箱出し時点で触った感覚では8ブレイド化されて一般的なPEラインのイメージに近付いたものの…この異常なまでの硬さに当時のパワープロの質感を思い出してちょっと戦慄…笑
キャッチコピー通りの優れた耐摩耗性
“擦れに強い”がこのラインのウリということもあり、念の為に自宅のデスクの角にサンドペーパーを巻きつけて1オンスシンカーを結んで往復で擦り付け、耐摩耗性をチェックしました。
比較対象は1.5号のハードブル8プラスと2.0号の国産メーカー 8ブレイドのバス専用PEライン。
結果は…まさかの互角!
これ、めちゃくちゃ凄いことですよね…。
2番手も太さが違うPEライン同士の比較なのに耐摩耗性は同等という…
コレは使用シチュエーションによっては使えるぞ…!と思い、先日の日吉ダムでの釣りにおいてパワーフィネス用途で使用してきたんですが…
結論、めちゃくちゃ使えます!
特に初見では針金の様にバリッと硬い印象だったラインは水に馴染んで何度かキャストしているうちに表面コーティングが適度に馴染んできたのか、フロロラインとPEラインの中間程度の硬さになって非常にコントロールがし易い…
ピッチングや吊るしの操作においてもゴソゴソと引っ掛かるフィーリングもなく快適。この辺りは8ブレイド化が効いてるのかもしれませんね。
唯一気になるのはフルキャストした時の飛距離の低下位。
ただ、それでも一般的なPEに比べれば劣る…というだけでフロロラインよりは確り飛ぶし…という感覚。
番手違いも含めて、これから更に使い込んでみたいと思えたPEラインでした。
それにしても使用前後でここまで印象が変わるとは…
良い意味でびっくりした商品です。やはり道具は先入観無しに実戦で使い込んでナンボですね…。
また経過についても今後色々細かくインプレ出来ればと思いますが、“一度使ってみる価値はある”。
そんな印象のPEラインであることは間違いないですね
次は細い番手でライトリグでも使ってみたいところ。
欲を言えば0.5号以下の番手もラインナップして欲しいですね。
さてさて、それでは本日も良い一日になります様に