皆さまおはようございます爆笑


本日はロッドビルドの作業工程上欠かすことの出来ない、エポキシコーティングにおけるオススメアイテムについてのご紹介です!指差し

  富士工業(株) FUJI EPO(フジエポ)

2023年の8月に発売されて以降、これまで複数本のロッドビルドをこちらのコート剤を使って実施してきました。


富士工業さんといえば言わずと知れたガイドメーカー。

その富士工業さんが開発した2液性のエポキシコート剤ということを考えれば、かなり期待の出来る製品だろうと思って購入しましたが、実際に使ってみてその期待にしっかり応えてくれたな!という印象しかありません。

いや、それこそ期待以上と言ってもいいかなと…!


まずもって良いと思ったのがその容器


過去に使ってきた2液性のエポキシコート剤はシリンジ(注射器の様な形状のスポイト)で主剤と硬化剤をそれぞれミキシングカップに出して混合して、混合後に気泡が落ち着くまでの時間を使ってシリンジの清掃をしておいて、本体のフタを閉めてという一連の作業が少々煩わしいと思うことがありました真顔アセアセ


このFUJI EPO(フジエポ)の場合は主剤と硬化剤のそれぞれがノズル形状を備えたボトルに入れられています。


これをミキシングカップに入れる際もそれぞれ出す量を絶妙にコントロールし易いボトルの硬さで、キッチリ0.01gレベルで出すことが可能。

出し終わったらノズル部分をサッと拭いて、フタを閉めるだけ。

作業時のストレスが明らかに軽減されますニコニコキラキラ


  ️肝心のコーティング剤としての特徴は?

このFUJI EPO(フジエポ)の特徴としてまず判り易いところでは、コーティング剤の粘度の低さ

私は基本的にガイドコーティングは厚塗り1回では終わらせず、最低でも2回はコーティングするようにしています。


理由として、1回目のコーティングはスレッドにコーティング液を隅々までしっかりと浸透させ、ブランクスとガイドフットを一体化させる為の土台の強度を出す工程


そして2回目のコーティングはその土台にもう1層、コーティングの保護と形状を綺麗に整える為の工程と、コーティングの回数毎にその役割を分けて作業することを心掛けているからです。

液の粘度を高めてから作業し、1回の厚塗りで仕上げることもやろうと思えば出来ます。


ただ、その場合スレッドの表面にコート剤を乗せて外側で固めている印象がどうしても拭えず、多少手間を掛けても2回で仕上げたい、というのが個人的な拘りでもあり…看板持ちキラキラ

そういう部分でも、この低粘度で塗り易い特性は1回目のコーティングを完璧に仕上げる上で、スレッド本体とその隙間にしっかり浸透してくれるという点で非常に優れているわけですニコニコルンルン

(勿論、低粘度とはいえ、塗り始めからサラサラと液ダレするような粘度ではないのでご安心を。)

そしてもう一つの特徴が硬化後の硬度と強度、更に透明感が極めて高いこと


当然ながら、ロッドのブランクスは釣りの動作で曲げ伸ばしの影響をモロに受けます。

それ故にコーティング剤には曲がりにしっかり追従しつつ魚の引きに耐える強さと耐久性が求められるのですが、このFUJI EPO(フジエポ)はそのバランスがとても良い塩梅。

更に、混合比が完全硬化に及ぼす神経質さが少ないのも良いところ。


裏を返せば、敢えて硬化剤の量を意図的に調整する(=硬化剤の量を規定よりも少なく添加する)ことでわざと硬化不良気味にさせ、コーティング皮膜の硬度を下げることも可能です。

※勿論、その状態でも皮膜が標準よりも柔らかいだけで、硬化そのものは完了します


加えて硬化後の透明度、黄変の少なさも特筆すべきポイント。

左がFUJI EPO(フジエポ)で、右は他メーカーの同程度の粘度のコート剤を硬化後に窓辺に2ヶ月間程放置して経過観察してみたもの。

長く使う程に差が出てくる要素ですね指差し


  塗り易さはどうか?

勿論、肝心の作業者目線でのコート剤の塗り易さも素晴らしいものがあります


まずミキシングの際にも前述の粘度の低さが良い仕事をしており、発生する泡がかなり少ない&発生しても短時間で消滅してコーティング作業に移行出来るのがポイント。

更にエポキシコーティング剤は時間に比例して硬化していく特性上、ある種時間との戦いでもあります。

商品によってはそれがかなり短く急いで作業する形になることもあったのですが、このFUJI EPO(フジエポ)の場合はそのポットライフ(=作業可能な時間)も長め。

10数個のガイド、バットの飾り巻き部のコーティングまで1回で焦らず落ち着いて作業可能なのは有難いです。


また、表面張力を活かした筆先での液面のコントロールのし易さは従来のエポキシコート剤の中ではダントツ。

コーティング液を平筆の筆先に取り、ブランクスに付かず離れずのギリギリの距離感でコート剤の液面を掴みつつ、撫でる様に均せばフラットなコーティングが完成します。

作業の中でもやや難度の高い、バット部の長い区間のコーティングでもこのようにかなり均一な表面に仕上げることが可能です指差しキラキラ

(勿論多少の慣れは必要ですが、コート剤の中では塗り易く失敗しづらい商品であることは間違いないです…!)


  まとめ

以上、色々書きましたが一言で纏めると、

「ロッドビルド初心者から上級者まで失敗し難く、扱い易いエポキシコート剤」

という感じの超オススメアイテムですね。

ロッドビルドというと少々敷居が高いと感じる方も多いと思います…が、少しでも興味があれば、まずは最初から完璧なものを作ろうとせず、まずは一回作ってみるのをオススメします指差し上矢印


作業手順のノウハウもあらゆる媒体で得られる便利な時代ですしねキメてるキラキラ

(自分が始めた頃はショップに行って色々教えてもらって実践しては大失敗して色々学んだりしましたが…笑)


今回ご紹介したアイテム含め、今後もロッドビルドに関する便利アイテムもご紹介出来ればと思います

自分で作ったロッドで仕留めたバスは最高の想い出になりますよ…!!

それでは本日も良い一日にしていきましょう上矢印