皆さまこんばんは
今回はタイトルのロッドの件についてです。
昨年末にエバーグリーンインターナショナルさまからリリースされたスパイダースピン
開発の始まり
このロッドの開発がスタートしたのは今から遡ること4年以上も前。
今江プロから当方に連絡があり、あるプロトロッドをお預かりしたのが事の発端でした。
当該プロトを通じてディスカッションを積み重ねる過程でガイドセッティングやグリップデザインの変更等について提案させていただき、最終的には“ゼロベースから”、G-nius projectの青木代表と共にロッドのグランドコンセプトから担当させていただくことになりました。
この詳細は下記リンク先のスパイダースピン開発ストーリーにも掲載されています。
スパイダースピン誕生までの軌跡
スパイダースピン詳細解説 ロッドコンストラクション編
陸っぱり発信、パワーフィネスロッドに求められる設計を模索
そこからメインブランクスのテイストや基本的なガイドセッティング、グリップレングス等は大きく変更することなく、実釣シーンを見据えた細かい部分をギリギリと煮詰め、ひたすらに基礎体力的な部分を鍛え上げていきました。
いよいよ完成へ
初期サンプルから2年以上、今江プロによってトーナメントシーンの最前線で、また一般アングラー目線での陸っぱりを含む実戦テストを経て、ロッドそのものの性能は勿論、長期使用時の耐久性を含めて全方位にネガの無い仕上がりへ。
最終型のプロトをお預かりした時にはもう何も言うことが無いレベルの仕上がりとなりました。
スペック表記上はMHですが、ベリーからバットに掛けて芯から湧き上がるパワーとトルクはそれ以上…
表記だけで判断すると、「単にガチガチの硬いロッド」と誤解される方も居られるかも…??ですが、このロッドは所謂“吊るし”をはじめとするパワーフィネス“しか”出来ない、そんな低い次元のロッドではありません。
遠投能力と操作性、実釣で必要不可欠な、“魚をミス無く獲る”為のパワーを両立。
実戦シーンを見据えた動的バランスを確保した上でのショートグリップ。有効レングスは7ft超のロッドと遜色無いですが、持ち重りは皆無です。
勿論、操作のブレに繋がる外部バランサー等は無し。リアグリップのサイズ感含め、実釣で如何にストレス無く、キャスト、フッキング、ファイトといった一連の流れを完遂出来るかを考え尽くした設計となっています。
“吊るし”だけじゃない、あらゆる釣りで頼りになるパワースピニングロッド
従来の吊るし専用ロッドはその名の通り特化機種であり、棒の様に硬く、掛けて獲る事に特化したロッドが大半でした。
しかしこのロッドは吊るしメソッドに専用ロッドといえるレベルで対応しつつも、シャッドプラグやジャークベイト等のハードルアーは勿論、極軽量クラスを除く全てのウエイトのワーミング、撃ちモノにも高次元対応。
(自分は高比重ワームのノーシンカーからI字系ルアーのロングシューティングにまで使用しています。)
陸っぱりは勿論、琵琶湖の様なビッグレイクを含めたあらゆるシチュエーションで、このロッドがあることで劇的にカバー範囲が増やせるはずです。
それに何より、品質のバラつきの無さと末永く使用出来る、長期に亘って使い込める耐久性がエバーグリーンクオリティ。
まさに日本のモノづくりのプライドというやつです
ひとたび持った瞬間から。そしてフィールドで使えば、きっとオーナーの事前の期待値を超えてくれるはず。
スパイダースピンの発売以降、本当に多くの国内外のアングラーの方々からInstagramのDMでの購入報告やご質問、またブログへのメッセージもいただきました。
その一つひとつにお答えする中で、改めてコアなアングラーの方々は耳障りの良いキャッチコピーや単なる一介のモニターアングラーの釣果云々では無く、素材やセッティングを含め真に意味がある要素、実戦で使えるロッドを求めておられるんだな…というのがヒシヒシと伝わってきましたね
嬉しいブログ!
ここで、特にこのロッドの能力、魅力を余すところ無く情報発信いただいているお二方のブロガーさんの記事を以下に引用させていただきます。
(自分が釣る以上に、ユーザーの方がこうして良い釣りをして下さっているのが本当に嬉しいです…)
最後に…
1人のアングラーとして、またアマチュアロッドビルダーとしても中々経験出来ない、本当に身に余る程の貴重な経験をさせていただき、今江プロ、エバーグリーンインターナショナルさまには感謝の気持ちで一杯です。
このロッドが活躍するのはまさに今からのシーズン。是非店頭で手に取って、このロッドの力を感じていただきたいですね…‼️
以上、長文失礼しました。
皆さま、良い週末をお過ごしください