皆さまおはようございます
昨日は夕方辺りからすごい湿度だなぁと思ったら案の定、帰宅途上にゲリラ豪雨
朝晴れてても天気図が怪しかったら折り畳み傘必須ですね…
さて、タイトルにございます、気になるグリップ構造とは、今更では有りますが、
『フォアグリップの有無』
についてです
上記写真は上からグランドコブラ、ブラックガンナー、ブラックスタリオン(LFKD WEST2th景品)です
一時期から爆発的に普及したフォアグリップレスデザイン。キスラーロッドが流行り始めた辺りから日本国内でリリースされるロッドにも採用され始め、テムジンシリーズではインスピラーレからフォアグリップレスデザインが採用されましたよね
繊細且つバランス良く、シャープ。
これだけを考えれば何の欠点も無いように思えます。
今江さんの今年のフィッシングショーでのセミナーでも有りましたが、現在の国内のマーケットではハイエンドモデルは寧ろこのデザインでなければハイエンドらしさが無い、と評価されているのが現実だと思います
(フォアグリップ有りのハイエンドモデルは確かに数少ないです…。)
ただその一方で、改めて少し昔のロッドを使った時に感じた何とも言えない安心感と感度の良さに改めて気付かされたロッドが有ります。
それが先程の写真にも写っていた二本のロッド…。
カレイド ブラックガンナー
TKLC-70XHX
これら二本のロッドに共通するのは、いわゆるフォアグリップ有りということ。
但しブラックスタリオンとブラックガンナーではグリップセクションの構成が全く異なります。
ブラックスタリオンはKNフードを採用。
こちらは締め込み部を外してしまえば雰囲気的にはフォアグリップレスに極めて近い印象です。
(ショートタイプのリールフードを付ければフォアグリップレス仕様に。)
スクリュー部を長く取ってあることでフォアグリップの締め込みシロが多く取ってあり、リールの固定力も十分
一方のブラックガンナーはこの様になっています。
更にグリップ内ジョイント部も無く、グリップ全体はフォアグリップまで一貫してガッチリと仕上げられています…
ブラックガンナーそのものは極めてシャープ、且つパワフルに仕上がったロッド…。
手元〜バット、ベリー手前辺りの剛性感、バチっと止まって溜められる感覚は今のロッドと比較しても引けを取らないどころか勝っている印象です…
(リールのハンドル側の手を添えて操作する場合は尚更…)
確かにフォアグリップレスは見た目にも操作感的にもシャープに仕上げることが出来る一方、より一層手元付近の剛性感を求めつつ高い感度を得るなら独立したフォアグリップの仕様もアリなのかなぁ…と思ったりしています。
ロッドの感度はブランクスそのものの振動伝達性能だけでなく、ガイドからグリップに伝わる過程で増幅されて最終的に手元に明確に伝わるのが重要
フォアグリップのブランクスの振動を増幅させる効果はこれまでも謳われてきましたが、改めて考えさせられますね。
(サイズは用途によって要検討でしょうが。)
しかしながら、ただフォアグリップレスはメリットが無いかといえば全くそういうことは無く、使用するルアーウェイトやジャンル等によってはこちらの方が優れた使用感が得られる場合が有るのもまた事実。
(比較的低負荷で操作する場合はアングラー側のイメージ的にもフォアグリップレスに部があると感じます。)
(余談ですが、インスピラーレのGTシリーズのグリップはデザイン上は普通のフォアグリップレスに見えて、エバーグリーンロゴ部分にその役割を持たせてるのかなと感じる場面があります。)
どこまでが本当に実感として得られる効果が有るのか…?
この辺りはまた色々と実戦での使用感覚の比較を通じて検証していく必要がありそうです…(また時間があればマタギさんとか行ってグリップ組み上げて遊ぼうかな…笑)
実戦を伴わない机上の理論だけでは当然ながらダメダメですが、感覚には必ず理由が有るはずで、理論による裏付けがあってこそ、アングラーの感覚をより一層鋭く研ぎ澄ませてくれることもあると私は考えています。
それでは本日はこの辺りで失礼致します