僕は小さい時から体が弱く、力もなく、体格も小さかった。
走るのも遅く、人と話すのも苦手。
勉強もできるわけでもなく、特技もこれといったものがない。
小学生の頃、プロレスがゴールデンタイムに放送されていたり、
ブルース・リーやジャッキー・チェンなどの映画も流行っていたので、
プロレスごっこやカンフーごっこで技をかけられたり、叩かれたりが嫌でしょうがなかった。
いわゆるマッチョやヤンキー文化が大人になっても、いまだに苦手でしょうがない。
だからか知らないが、中高生になってからはロックに傾倒した。
ロックもワイルドでマッチョや、不良文化に近いと思う人もいるかもしれません。
横浜銀蠅や矢沢永吉さん辺りの影響かもですが、日本は「ロック=不良」のイメージのような気がする。(我ながら古すぎる例え)
でも、アメリカ映画の「ロックスター」や「スクール・オブ・ロック」、最近ネットフリックスで配信されている「目指せメタルロード」なんかを見てると、ロッカーはアンチマッチョな存在で描かれており、学園のヒーローというよりも弱弱しい、ダサい、変わり者のイメージになっている。
僕はロックのもつ「アンチマッチョが自己主張しようとする姿勢」に憧れたのかもしれない。
「男は力強い」
「男は弱音を吐かない」
「男は一家を養っていく」
とか、
「大人だからちゃんとしないと」
「いい歳なんだから、どっしりしないと」
とかいう決めつけが苦手。
だからいつまでも子供みたいでバカをやってる、ふざけた大人が大好きだ。
上島竜兵さん
「60歳過ぎてもイジられても良いんだ」
「ダメダメでも良いんだ」
そういうのを自然と、世間に浸透させてくれたと思います。
人は歳をとると自分語りや説教、自慢話や武勇伝を語りますが、
テレビではそのような姿は微塵も感じませんでした。
十分、地位もある方なのですが。
正直「なぜ?」というのは僕も思います。
でも、そんなのご本人ですら分からないかもしれません。
だって「人の気持なんか色々変わる」し「本当の自分なんて本人だって分からない」から。
そして「理由なんてない」し「動機もない」ことだってありますもの。
お疲れ様でした。
そして、ありがとうございます。
ごゆっくりお休みください。