小児科 医院開業のポイント:小児科 医院開業の特徴と注意点 | 医院開業ロードマップ

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普通の診療科の場合、診療所は自分で選んで通院しますが、小児科だけは親が診療所を選んで来院します。よって、いかに親の信頼を得られるかが盛業のカギとなります。
さらに、小児科に通院する子供の親の年齢はまさにIT世代で、良くも悪くも情報はSNSでアッという間に広まります。
親に悪印象を持たれると、ママ友の間で悪評がすぐに広がるリスクがあります。もちろん、逆に良い評判も然りです。ママ達は、子供の事は自分の事以上にナーバスになっている事を忘れないで下さい。

診療面では、外来で病気に対して内科的に薬で治療するのはもちろんですが、心の病気や健やかな成長・発達をサポートする事も大事な役割です。
収入面では、一般外来の風や小児疾患だけではなく、予防接種や乳児検診も大きな柱となります。
又、予防接種や乳児検診は新規患者を獲得する武器にもなりますので、HPや院内掲示でしっかりとお母さん達に伝わるようにすることが必要です。

標榜については、「小児科」単独で標榜することをお勧めします。
親も一緒に診察できたらと、「小児科・内科」を標榜する先生も見受けられますが、親からすると子供に異変があれば小児科専門の医師に診察して欲しい、と考えるのが普通ですので、専門性を出す為にも標榜は「小児科」だけにして下さい。

立地は住宅地が理想で、診療所には基本的に母親や父親が連れてくるので、駐輪場は必要で出来れば駐車場も近隣にあった方が良いでしょう。

お子さんを連れての長時間にわたる待ち時間は、お子さんにも親御さんにも大きなストレスがかかるので、是非予約システムの導入を検討して下さい。

小児科は、おたふくかぜや麻疹等の感染症の患者さんも多く診療することから、感染症患者用隔離室を設けたり、車で待機してもらいスタッフが電話で呼び出すなどの工夫も必要となります。