内科がカバーする範囲は広く、一般内科の他に呼吸器・循環器・消化器など臓器や疾患によって専門分野が分かれる為、診療内容の他、導入する医療機器・必要とされる部屋など、各専門分野によってレイアウトの構成も異なってきます。
呼吸器内科の場合
再診の患者さんの場合においては、肺や血液の状態を把握する必要がある為、スパイロメトリ検査、喀痰検査、X線一般撮影検査などによるスクリーニング検査を診察前に行うことが多い。また感染性の疾患を持つ患者さんもいる為、空気感染予防に配慮した動線計画が重要となり、換気設備を充実させる必要もあり、隔離待合室や隔離処置室などを設けて対処する施設の多いです。
循環器内科の場合
再診の患者さんの場合においては、採血検査、エコー検査、X線一般撮影検査などによるスクリーン検査を診察前に行う事が多い為、受付から誘導しやすいレイアウトにする事が望ましいです。
また心臓疾患など重度の患者さんを受け入れる場合は、車椅子移動が多くなりますので、段差や通路幅に考慮する必要があります。
消化器内科の場合
消化器内科の場合、一般的な流れとしては、診察後に検査・処置といった動線になる為、診察室を中心としたレイアウトにする事が望ましいです。
その他、内視鏡を使った下部紹介検査では、検査前に下剤などで排便させる為の待機スペースの他、トイレの個数を多めに設置する必要があるのとセデーションを使った内視鏡検査を行った後は、患者さんを少し休ませる為のリカバリースペースが必要となります。