谷本真由美さんの本
(X上でMay_Roma(めいろま)として発信中)
日本の物価の安さ、給与の安さについて、
アメリカなど海外との比較で語られている情報に
ふれられる機会が増えていて
それはよいと思うのだけど、
ネットでもテレビでも
ぶつ切りの短い単位になってしまうのが
散文的で理解や思考につながらいところがあるのでは
と思うようになりました。
その点、書籍のよいところは、
関連するテーマがいくつかあるにせよ、
まとめられて俯瞰的にみれるところですね。
本書でいう安さは、
国力の低下でもあるので
かつては余裕があってできたことが、
(今としては、理不尽でフェアでないと思える仕組み・制度も)
今後はもう維持できなくなる、というのは
同じ流れの中でとらえておくべきことかと思います。
■閑話休題
個人的な思い出1:1989-1991年頃
バブルが頂点の頃に新卒で就職した頃
東京の物価が世界でもバカ高いって報道は
よく覚えている。
東京の地価でアメリカ全土が買えるといわれていました。
GDPも世界2位ですごいといわれていたけど、
住居は狭いし高いしで、
正直生活の豊かさの実感はなかっな。
ただ、
給与は、ベースアップ込みで年1万くらい昇給というのが
数年間は続いたので、毎年すこしずつ使えるお金が
増えていくという実感はあった。
家賃や駐車場代も更新のたびに値上がりしたけど
(家賃5000円、駐車場代1000円ずつとか)
給与の昇給額よりは小さかったので、
これが、多分本来あるべきインフレを伴う
豊かさの成長の姿なのでしょうね。。
個人的な思い出2:1999-2000年頃
円高で1ドル80円台とか
ガソリン・ハイオクが、安いところで90円/Lだった。
当時、輸入車の国内外価格差が大きくて
ボルボやアストロとかの並行輸入業者の広告が
クルマ雑誌にに多数でていたのだけど
米国で新車のポルシェ911のプライス10万ドルくらいだったから
経費考えても、850万くらいで買えるのかと思っていた
記憶があります。
(米国だとBMWのM3も安かったですね。)
あの時は、円高の有難みを実感として
感じられました。
今だと10万ドル=1500万だものね。
<出版社URLの内容紹介>
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元・国連専門機関職員の著者が明かす――
日本人だけが知らない、
海外との「驚愕の価格差」
・東大卒より海外の介護士のほうが稼げる?
・中国人が無制限で不動産買い放題!
・日本の福祉にたかる外国人たち
・アメリカは野球場のハンバーガーが「2000円超」
・光熱費が「2倍」になったイギリス
・欧米では年収1000万円で「低所得」
・「中古品」しか買えない日本の若者
・「100円ショップ」大好きな日本人
本書では、元国連専門機関職員の谷本真由美さんが、
「物価も給料も日本はいまだに激安」であること、
そしてその安さゆえに「海外から買われている」ことを
“忖度抜き”で明かしています。
日本人はなかなか気づけない、
世界から見た「ニッポンの真実」がわかる一冊です。
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<マガジンワールドの作品URL>
https://magazineworld.jp/books/paper/7519/