自転車できるかな? -2ページ目

自転車できるかな?

筋金入りのインドア派が気の迷いでロードバイクに乗ってみた記録

自転車トラブルには色々ありますが、リアディレイラーのトラブルは比較的起こり安いものの1つのではないかと思います。

 
ぶつけたり、転んだり、投げ飛ばしたりしなくても、普通に乗ってるだけでワイヤーやらチェーンやらが伸びて調整が必要になったりします。
 
今回、リアディレイラーの調整で被験者として選んだのは、こちらの自転車。
{A489DCC4-DBBB-49F3-8C85-6BE7C6BECF89}

ミヤタの電動クロス君改です。
新品の頃の面影はだいぶ薄れておりますが、リアディレイラーはまだ純正のままです。
 
{4D82A977-487A-4C2B-9D32-6AEF0753BB9E}

でーん。
クロスバイクのリアディレイラーとしてはお馴染みのアルタス君です。
 
アルタスはShimaoのマウンテンバイク用のコンポで、リアディレイラーは8speed対応です。
良いグレードのパーツとは言えませんが、街乗りで使う上では、ぶっちゃけると特に不便も不満もなかったりします。
 
それでは、このディレイラーを調整してみましょう。
 
 
1.シフターを操作して、ギアを一番重いギアに入れてください。一番歯車が小さい所です。
 
 
2.リアディレイラーに固定されてるワイヤーを外します。使うのはアーレンキーです。
{4F4DAB3F-7CB9-4392-B9AB-948FFEB28A42}
こいつだ。
これをここにぶっ刺して緩めるんだ。
{B4A90E8A-1EF4-499B-BC4D-5D88E7866A92}
リアディレイラーはワイヤーが外れると、一番重いギアに入っていく構造になってます。
要は、シフトワイヤーが一番緩々の状態が、一番重いギアというわけです。
 
 
3.シフトワイヤーのアウターを最大まで緩めます。
{3A768CA4-A961-4758-8C5B-43F1864C2B4E}
ここの部分です。
これを締め込むことでアウターケーブルが緩みます。
ちなみに、ディレイラーにエグい感じの傷が付いてますが、以前に転倒した時に付いたものです。
 
 
4.ワイヤーを外した状態で、一番重いギアの調整を行います。
 
まず、真後ろからギアを見てみましょう。
{EA325E9B-EDAC-4EA7-B5B7-FEB6B026AF3E}
コレはヤバイ状態です。
 
ギアに引っかかってるチェーンより、ディレイラーの歯車(プーリー)がだいぶ外側にあるのがわかるでしょうか?ほぼフレームの所まで張り出してます。このまま走ると自転車が壊れかねない状態です。
プーリーの位置をギアの真下に調整してあげます。
{345897BC-EAA9-4855-9284-62FA4C8FD5D0}

写真でALTUSの文字の下に、ネジが2つあるのが分かりますでしょうか?右側のネジが、一番重いギアに入れる時のディレイラーの位置調整をするネジです。これをプラスドライバーで締めたり緩めたりします。
一番締め込んだ状態から、徐々に緩めて行って調整するのが良いでしょう。
{16AB36F9-7B39-4367-B9AE-4140EE397014}
こんな感じで、だいたいギアの真下に来るように締めたネジを緩めます。
 
5.シフトワイヤーを固定します。
多分整備のプロはここでワイヤーを固定せずに、指でディレイラーを押し込んで一番軽いギアの調整をするのだと思いますが、あっしはここで締めちゃいます。
 
出来る限り指でワイヤーをピンと張って、締めて下さい。別に渾身の力を込める必要はないです。固定箇所に挟んで、ぐっと引っ張って、アーレンキーでネジを締めます。
 
6.2つ目、3つ目の変速が綺麗に切り替わるように、アウターケーブルを締めます。
{10CB5AF0-20CC-4337-B9F2-9B05AC0CC1DF}

シフターをカチャカチャ切り替えてペダルを回しながら、ここのネジを指で緩めて、2番目と3番目に小さいギアへの切り変えがちゃんと出来るように調整して下さい。
 
7.一番軽いギアの調整をします。
ペダルを回しながら、シフターを一番軽いギアの位置に切り替えて、再度真後ろから見てみます。
{23B1462D-94FD-44A7-ABAB-F056A725C012}
ギアは切り替わってはいるものの、若干ズレてるように見えます。
{15FF7E8C-1E13-4861-A6CA-45D696341FC1}
今度は、2つのネジの左側のネジを調整して、まっすぐになるように微調整です。
 
 
8.最後に全部のギアにきちんと変速が落ちるように、アウターケーブルを締めたり緩めたりして調整を行います。
{91C2AE2F-BD36-4023-8F66-9C8F1CDCED44}
またこのネジを調整です。
 
ペダルを回しながらシフターを操作して、ギアを順番に上げ下げして、すべてのギアにきちんと落ちるように調整します。
 
以上で、リアディレイラー調整は完了です。
 
そんな複雑な作業ではないので、手順通りにやれば誰でも調整出来るものですので、焦らずやってみて下さい。
 
ちなみに、転倒などでディレイラーハンガー(フレームとディレイラーを繋げるパーツ)が曲がっている場合は、いくら調整してもうまくいきません。
 
ディレイラーハンガーは、転倒時にフレームもしくはディレイラーが壊れないように、ワザと曲がるように作られてるパーツです。
 
曲がってしまった場合は、消耗品だと割り切って、素直に交換しましょう。
 
ちなみにこの自転車も一回、転倒でハンガーが曲がって、交換した事があります。
 
シフトチェンジが綺麗に決まる自転車は、乗ってて気持ちが良いものです。
 
また、シフトチェンジは自転車に負荷のかかる操作ですので、整備不良のまま乗っているのは自転車にもよくありません。
 
自分で整備をしない人でも、もしシフトチェンジが決まらずチャリチャリ言うようなら、自転車屋に持って行って調整してもらうのが良いと思います!