果たして素人に峠は越えられるか | 自転車できるかな?

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筋金入りのインドア派が気の迷いでロードバイクに乗ってみた記録

世の中に溢れる初心者向けという言葉達。

しかし、皆んな騙されちゃいけないよ。
初心者向けという判断が出来る人と言うのは、つまりはその上のグレードを知っている人達だって事だよね!

上から目線で、「この程度なら初心者でも行けるでしょ(ふふん)」と言う態度が透けて見えます。
死ねばいいのに。

本当に生きた情報っていうのは、そうじゃない。

正真正銘のド素人が試してこそ、真に初心者向けか否かの判断が出来るってもんでしょが!

と、いう事でいきなりヒルクライムにチャレンジしてみました!


今回チャレンジするのは、関東にある初心者向けの峠として名高い、大垂水峠です。
果たして、初心者向けの峠は、本当に初心者に越えられるのでしょうか。

ちなみに、あっしの初心者っぷりはどの程度かと言いますと、これまでロードバイクどころかまともなスポーツタイプの自転車には乗った事がありません。

ロードバイク買った翌週に、自宅から新宿までの片道12kmの距離を試しに往復したのみ!
そして、その往復24kmの平地を走った感想はと言えば。

「肩と首が、メッチャいてーよー!!」

何これ?盛大に寝違えたの?
枕変えたの?

ロードバイクってこんな姿勢で乗るの?
ヤダこれ。
ロード乗りって皆んなドMなのかしら。


と言うのものです。
ポジションが合ってる合ってないの問題の遥か手前。 そもそもロードバイクに乗る体じゃない。

そんな初心者が突撃します。
いざ高尾山へ!!!!

ちなみに、自宅から高尾山までは片道50km以上あります。
仮にロードで高尾山まで行って、そのまま峠にチャレンジしようとした場合、高確率で峠にたどり着く前に心が折れる自信があります。

戦わずしてリタイヤは嫌だ!
と、いう事で、迷わず輪行します。JR高尾駅まで!

こんな事もあろうかと、初心者でも使いやすいと評判の、グランジの輪行袋を買っていたあっしに死角はない。

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これでもって、

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こうだ!

案の定、思いの外、収納に手こずった。
良いねー、良い初心者っぷりだねー!

では、高尾山に電車でゴー。


取り敢えず、高尾駅まで輪行して、そこからウォーミングアップがてら高尾山口駅方面に。

途中、道に迷ってロードバイクでは通れる気がしないような、あぜ道に出たりしました。
ナビを使ってるはずなのだが。。。解せぬ。

さらに途中ですごい勢いでサイレンを鳴らしながら飛ばす救急車に気がついて、慌てて歩道に上がったりしました。

何これ、おっかない。
峠というのはどんな魔境だ!?


そんなこんなで、高尾山口駅の前を無事(?)通過し、そのままヒルクライムに突撃です。

それにしても、道中ロードバイクで走っている人にすれ違いまくりましたね。
皆んな峠を登ったり下ったりするのが好きなのね。

あっしはこれから初体験ですよ。
大の大人が休みの日に、わざわざこんな山に来ちゃうような魅力がヒルクライムにあるのか否か、自分で体験してみないとわかりませんものね。

最初の内は傾斜も緩やかで良いサイクリングでした。途中で前を行くクロスバイクのご年配の方をゆっくりと追い抜いたりもしました。

そしてガチな感じのローディーに追い抜かれたりもしました。

距離にして7km程度の登り坂。
歩いたって行ける程度の距離。
正直言って舐めていた。

斜度がキツくなり、流れ出す大量の汗。
自転車に水がボタボタ落ちるので、雨かな?って思ったら、あっしの汗でした!

そのうちに息が上がると言うか、呼吸困難状態?
あー、これはアレですよ。
大学時代にサークル合宿で、後輩の女の子が過呼吸になった時の息遣い??
それとそっくり。

過呼吸には紙袋が応急処置方法として最適ですが、今のあっしには何が最適なんでしょう?

ヤバイ、時速10kmも出てない。
吐く、マジで吐く。
と言うか、リアルに一口ゲロを吐きました。

狭い車線に結構な交通量で車が行き交う峠道。
足が重いというよりも、なんか色々いっぱいいっぱいです。

ダメだ、これ以上は危険だ!
というか周りに迷惑だ。
安全に走れない奴は、公道を走っちゃイカン。

という事で、歩道がある場所で足を付いて自転車を降ります。

どうやらあっしは、この道を自転車で通る資格はないようです。好きで走って、限界まで追い込んで、一人で怪我するのは勝手ですが、ここはあっしの私道ではありません。

安全に通行出来ない奴は、公道を通っちゃダメです。

峠まで残り700m。

ここから先は出来る限り車の邪魔にならないように、なるべく道の端を自転車を押して上まで登ります。

周りの車の皆さん、ゴメンなさい。
自分の力量も測れない奴が、調子に乗って無謀な事して、本当に周りに迷惑です。

もうちょっと何とかなると思ってた。
なんだかんだ言って登りきれると高をくくってた。

全然ダメだった。
用もないのに狭い道にやってきて、結果として往来の邪魔をしただけだった。

深く深く反省しながら、出来る限り車の邪魔にならないように自転車を押して登りました。

最後の700m。

もしかしたら歩道でゆっくり休んで、再度自転車で登り切るというのが良かったのかもしれません。

でも、どの位休んだらどの程度回復するのかすら分からない初心者が、再度乗り慣れないものに乗って、危険を撒き散らすもんじゃないと判断しました。

一応、峠まで行った記念です。
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次に来るのは、最低限安全に登れる体力が付いたと自分が思えた時にすると誓います。

それまでは、ヒルクライムと名のつくポイントではなく、まずは自分が安全に通行出来る程度の坂で練習して、ちゃんと登り慣れようと思います。

でも、安全に通行出来るようになったら、また必ずここに来ます。

安全な場所で十分に休んだ後に、気力も判断力も戻ったと確信が持ててから、来た道を自転車で下りました。スピードは自分がコントロール出来ると思う範囲内で。

高尾山口に戻って来てから、今回のサイクリングのもう1つの目的であった薬王院でのお詣りを行います。

こちらには、自転車用の御守りが御座いまして、交通安全の誓願と共に入手して参りました。
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カッコいいです。
今日の事を忘れないように、調子こいて危険走行をする事がないように、自転車に取り付けておきます。

シートポストに付けるのにピッタリな感じです。


さて、この日のサイクリングは実はまだまだ波乱含みだったのですが、続きは次回に!