その中身はというと、全話ストーリー紹介、設定資料、声優インタビュー、制作裏話…等々、中でも一番感激したのは、あの最終回105話「去りゆく虎」の誌上ロードショーである。劇中のカットを散りばめながらシナリオをつづったものだったが、何度か再放送で観て脳裏に焼き付いたあのシーンのカットを見れたことが最大の収穫だった。
ただそのシナリオに関しては、テレビで放送されたものとはところどころ違う部分があることを疑問に思った。おおまかには合っているけど、細かい部分が違っていたり、本編になかったようなシーンもあったりする。 近年得た情報では、そこに掲載されたのはおそらく未決定段階の脚本ではないかということ。
あと、全体的に本編で使用されたカットが少なかったこと。ファンとしてはそれが一番見たかったのだ。一般家庭にビデオなど普及してない時代、こういう本にそれを求めるのはなおさらである。
冒頭から描き下ろしのピンナップが続くが、それが登場キャラクターは同じでも本編になかったイメージカットだったりする。
例えば、タイガーマスクが幻の3人タイガーの1人ビッグタイガーにバックドロップをかけたシーンが描かれ(実際にそんなシーンは無い)、それを「キングタイガーに捨て身のバックドロップ」と記されていたりする。そのイラストが、画像の表紙にもある下部の真ん中のカット。
本編のカットであるのは、初回や大門大吾の虎の穴の特訓シーン、最終回直前の少しだけ、そして、最終回の誌上ロードショー。
覆面リーグ、赤き死の仮面、幻のレスラー編等の代表的なエピソードのカットが全く掲載されてないことに不満を感じたし、制作時にどういう背景があったか知るすべもないが、なんとなく適当に作られたのでは?という印象を受けてしまう。
とはいえ、大好きなタイガーマスクが1冊にまるごと特集されているロマンアルバムが、その当時の自分を幸福な気分にしてくれたお宝アイテムであったことに間違いない。
