この前の続き〜ヽ(・∀・)ノ

これやばい。
半分ずつ分ければ2回で終わると思ってたけど、終わりません笑


なのであと2.3回はあるかな。。




夢の話 続き(2回目)



部屋に隠れてると外から色んな音がし始める。


警告音は少しばかり単調になれど相変わらず鳴っているなか

物か人か獣か…
何かしらがぶつかり合う音

叫び声や鳴き声


「騒がしいうちに次の手を考えよう」
…誰かが言い出して室内を捜索し始めた。


たしかに。
他の事を心配してる暇なんかない。


外の連中を壊滅させたあとは
安眠の邪魔をするスピーカーを壊して回るだろうけど
獣たちの殺気が頂点に達してるなかで
万一そいつらに出くわしたら。ガーン


それぞれの妄想が固まった頃
別のひとりが部屋の通気口を開け始めた。
もうひとりはドアに向かって構えたまま脅えて動けなくなってる。


…夢だからこそだけど、
冷静に見るとなかなか滑稽で。
一瞬鋭気を削がれるカエル

ついでに私たちは4人で集まってることに気づいた←


振り切って私は部屋の捜索に加わる。


全体の地図なんて立派なものはなくていい。
近辺の環境だけでも把握しておきたい。

ただ、袋小路に詰められる恐怖の死だけは避けたいから。。


外ではまだドタバタが続いてる。

さっきより人気は減ったように感じるが、
まちがいなく何かは飛び交い、ぶつかり合う衝撃がある。


研究所関係者か、引率の教師か。
このままレスキュー隊が来るまで戦い続けるつもりなんだろう。


その勇ましさたるや…
後世まで語り継がれるような英雄たちもきっとこんな感じなんだろう。

(画:Simeji)


とはいえこの状況で合流するにはまだ早計すぎる。

考えをめぐらせていると通気口が開いた。
途端、脅えたひとりを連れてその2人組は先に行ってしまった。


信頼に相まってのんびりしてられない焦りから
分担して何かをできるならと、怒鳴ったり呼び止めたりもしない。

無事に戻ってくることを祈りながら、捜索を続ける。



見つかったのは懐中電灯、非常時マニュアルとその近くにあった鍵束、
心もとないが、カッターやビン、人数分のヘルメットとエナドリ・MP回復薬も確保できた。

私も仲間も他に何か持ってたかもしれない。
ただ共有したものはこれで全部。


部屋の鍵を閉めてあるとはいえ
大型の獣ならすぐ破って入ってこれるだろう。

通気口に入り、中を確認する。
先に行った仲間はまだ帰ってないが、道が分かれるまで進んでみる事にした。

通気口を進む経路と、非常マニュアルにあった避難経路の地図を照らし合わせながら
私は後ろからついて行く。


最初の分かれ道は十字路になっていた。

先のふたりが戻ってくるまで、ここで待とうと呼び止める。


その間、避難経路の地図を頭に叩き込む。
ふと見やると相方は寝ていた。

こんな状況で…
通気管の中にも届くほど獣たちの殺気は方々に感じている。

元気なスピーカーが近くにないことと
すぐ外に叫び声が聞こえない事実だけは
さっきより比較的安心できる場所だとはいえ。

根性あるなあ、とつぶやきながらも後のことを考えれば合理的かと頷く。


それを聞いたか知らずか、相方が目を開いて言った。


「この辺りに広い場所はありそうかな。出口が近いならそっちの方がいいけど。」


地図を見る限りでは先刻やらかした加工場の近くまで進んでいた。

かと言って元凶の場所へ悠々と現場検証する余裕はない。


できれば通り過ぎてしまいたいと思いながら
「近くには廊下と、入口になった小部屋くらいしかない」と答えた。


相方は聞き終わるかどうかで地図をひったくり、進み始めた。