ずっとコメントのお返事も出来ずにすみませんでした。最近の記事のコメントはお返事させて頂きました(。-人-。) お仕事もそこそこ忙しかったのですが、5月末からは少し余裕ができていたのです。なのに……実は別のことに少し時間を取られておりました。何に時間を取られていたのかは恥ずかしいので、また後日ご報告致します(;^ω^A
ヒントはこの子です↓
久しぶりにメキシコでのお話です。
メキシコに住み始めたばかりの頃、私は同僚のリコちゃんが美容院へ行くというので一緒に行くことにしました。
同僚と言ってもリコちゃんは外国で育ったために英語はペラペラ、スペイン語も大学で専攻していたらしく日常会話には問題がないという、私とは大違いのできる子でした。私の髪はこの土地に住みつく前の数か月間の放浪ゆえに伸び放題、傷み放題でしたので、リコちゃんに便乗して髪を綺麗に揃えてもらおうと考えたわけです。
一人で行かずにリコちゃんに便乗するにはもうひとつ理由がありました。他の在墨日本人から「メキシコの美容院はひどいよ、めちゃめちゃになるよ」と散々聞かされていたからです。ただ切り揃えるだけでも左右の長さが微妙に違ったり綺麗に揃わなかったりするのだとか。それでも運が良いとそれなりに仕上がるそうです。
つまり美容院は賭けだと聞いていましたので、言葉の堪能なリコちゃんが一緒であれば大きな保険になると目論んだのでした。ちなみに、このメキシコの美容院事情はあくまでも私が住んでいた田舎町の話で、他の土地や都会にも必ずしも共通する事情ではないと思います。
さて、まだ住み始めて1ヶ月ほどの私、ほとんどスペイン語が理解できませんでしたので、とりあえず「髪を切る」という言葉だけは辞書などでしっかりと調べました。
cortar el pelo または cortar la cabeza
「コルタール」は切ること、「エル・ぺロ」は髪、「ラ・カベサ」は頭です。
「コルタール(切る)」は動詞ですので人称や時制などによっていろいろと形を変えるのですが、この時の私はとりあえず動詞の原形を覚えるだけでももう必死。「切る」という言葉だけ覚えていれば多少は役に立つだろうと考え、リコちゃんと共に美容院のドアを押したのでした。
★ つづく ★