メキシコのビーチでぽろり…1 | 添乗員のゆく地球の旅!

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メキシコののんびりさで脳みその溶けてしまいそうな日々を過ごしていた真夏の休日、私は在墨日本人仲間の夕子ちゃんと共にビーチへ遊びに行くことにしました。

歩いて手軽に行けるビーチもあるのですが、この時はせっかくだから観光客もメインでやってくるという有名なビーチに行こうということになったのです。

ボートに乗って向かった先は、有名な観光ビーチのある小さな岩のアイランド。四方から波が押し寄せるために波が荒いのでも知られており、主には日光浴を楽しむスポットなのです。

連れ立ってこのアイランドのビーチに降り立った夕子ちゃんはビーチアクティビティの仕事をしているダイバーなので、このビーチの癖にも長けていました。

「ここは波が荒いから、泳ぐとしてもビーチの中央から海に入らなきゃ駄目だよ。でなきゃ波に呑まれて持ってかれちゃうから」

小さなアイランドの両端には切り立った岩山があり、ビーチというのはその間に挟まれた狭いスペースのことです。横幅を測ってもおそらく200メートル程度のビーチには、時として強い波が両脇の岩山に削られて刃物のように入りこんで来るので、泳ぐとしたら最も安全なのがビーチの中央だという訳です。

「うん、分かった。でも今日は寝不足だから、とりあえずしばらくは本でも読みながら日光浴をしてるね」

私がそう言うと、根っから海好きの夕子ちゃんは、自分はスノーケリングでもしてくると言い残して一人で泳ぎに行ってしまいました。

ビーチにバスタオルを敷いてひとり本を読みながら寝そべること30分。その日の気温は恐らく40度を越しており、とてもではないけれど眠りに入れそうにありません。

「それじゃ、私も泳ぎに行こうかな」

私の出身地は海に近くて、子供の時から海泳ぎには慣れていましたので、素泳ぎであろうともどこであろうとも特に問題はなく、とりあえず泳ぐことに物怖じはしませんでした。そこで、スノーケリングの器具を持っていなかったけれども何も身に着けることなく素泳ぎでビーチ中央より海に入り、のどかに泳ぎ始めたのです。

適当に泳いで遊んでいると途中で夕子ちゃんに出会い、笑顔を交わしました。

そうやってビーチで遊ぶこと数十分。

だんだんと泳ぐことにも飽きてきたので、私はビーチに上がり周りを散策し始めました。この町に住んでだいぶ経つ割には、こういった観光地には一度も来たことがなかったので、意外にも新鮮な気持ちで一人砂遊びをしたり貝殻を拾ったり。

そうしている間に忘れていたのです。このビーチは波が荒いから、泳ぐとしてもビーチの中央から海に入らなきゃ駄目だという夕子ちゃんのアドバイスを。

砂遊びをしている内に、いつの間にかビーチの端っこの岩場付近の浅瀬に居た私。次の瞬間、岩の向こうから不意に現れた大波に体ごと呑みこまれてしまいました。


☆ つづきます ☆

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