ポロトの森どうぶつ病院


(有)ハラマキファームクリニック・ポロトの森どうぶつ病院 は、北海道の白老にあります馬


院長である森の住人が以前、別々のサイトで書いていた動物病院専門ブログと、競走馬・牧場コンサルタントのブログの二つを統合しましたので、内容いろいろです。


また、直営ペット用品ショップ では、獣医師のお薦めするペットグッズやサプリメント、無添加のペット用おやつなどをご紹介していますので、お気軽に覗いてみてくださいねしっぽフリフリ


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2016年04月02日

栗東トレセン

テーマ:ポロトの森どうぶつ病院
ここ数年、年に何回か栗東トレセンで厩舎を訪問しています。
飼料会社との契約で毎回数カ所の顧客厩舎を訪問し、飼料設計などの相談を受けるのです。
JRA主催の講習会で、栄養学を中心とした講演をしたこともあり、厩舎スタッフは熱心に栄養や飼料、ボディコンディションの調整などについて話を聞いてくれます。

厩舎によって、飼料担当を1~2名に決めている場合、各厩務員に完全に任されている場合、調教師が全て調整指示する場合、使用する飼料は調教師が決めて給与量の配合、調整などは担当厩務員に任せる場合、などいろいろです。

よくある問題1,肉がつかない(背肉などトップラインが寂しい)

 競走馬はかなり多くのカロリーを摂取していますが、飼い葉食いが良くても太れない、しかも、背肉や臀部の筋肉まで落ちている馬がいます。これでは競馬で能力を発揮出来ません。現実には一厩舎に1頭ほどいるのではないかと思います。
 この問題は、トレセンでのもんだいだけでなく、若馬の調教時に筋肉が落ちてしまう、もっとさかのぼって離乳時に落ちた筋肉がそのままになって、背肉が無いのが当たり前の体型になってしまった、なども考えられます。
 とはいえ、トレセンでやれることは、運動時に壊れた筋肉を最低限回復させ、さらに筋肉をつけなければなりません。飼い葉表を見ていて気づいたのは、レース後や全休日の飼い葉があまりにも少ないということです。エン麦をレースまでは1日5kg以上与えているのに、全休日はエン麦は0、さらに配合飼料も必要量を下回る量に減らしていることが多いのです。全休日にエン麦をたくさん食べると翌日が危険だということでしょうが、もともと牧草給与量も少ないので、回復に必要な栄養素が不足して、全休日に馬体を減らしている可能性もありますね。
 BCAA(分岐鎖アミノ酸)という言葉が、スポーツドリンクなどにも書いてありますが、バリン、ロイシン、イソロイシンという3種類のアミノ酸のことです。この3種は肝臓で代謝されず、筋肉で代謝されます。つまり筋肉内に直接取り込まれて栄養として利用されるのです。このため、BCAAを抱負に摂取していると、運動による筋肉の分解が少なくなり、回復期の筋肉再生が速くなるのです。このため、BCAAを含むアミノ酸サプリメントが市販されていますが、大豆カス(大豆の絞りかすですが、飼料用に大豆をそのままフレーク状にしたものもあります)にはBCAAが豊富に含まれるので、比較的安価で使いやすく、競走馬でもよく使われています。大豆カスを運動前後に与えれば筋肉の回復も早まるというわけです。ただし、やり過ぎはかえって血液や筋肉のpHを下げたり、過剰分の排泄に水を必要とし、腎臓にも負担がかかるため、タンパク質やアミノ酸の過剰摂取には警鐘がならされています。

つづく

次回以降のトレセンテーマ

飼い食いが落ちる

牧草摂取が少ない

ご質問もお待ちしています。
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2016年03月27日

スタンド・バイ・ユー

テーマ:ポロトの森どうぶつ病院
スタンド・バイ・ユー

我々の世代にはたまらない面白さがあると思います。
昔「俺たちの旅」というドラマに熱中しましたが、それを地でいく物語です。
しかも実話を元にしたお話。
若者ががむしゃらに生きる姿に思わず共感します。
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2016年03月24日

バイオコントロール

テーマ:ポロトの森どうぶつ病院
日和見感染症の原因菌に緑膿菌というものがあります。これがシュードモナス菌ですが、元々は環境中や動物の体表にいる常在菌で、通常は感染しても病気を起こさないのですが、免疫が低下したときには病気を引き起こします。これが、日和見感染ですが、もともと常在菌で抗生物質などに抵抗性があるので、やっかいな感染症だというイメージがあります。

そんなあまりイメージは良くないシュードモナス菌なのですが、実は有用な菌もいるのです。

それは、ミツバチの水飲み場の湧き水から発見されたそうです。
この菌には、病原菌やウイルスを抑制する効果があります。この菌を与えることで、ミツバチをはじめ、牛や豚などの家畜の健康増進、繁殖促進を抗生物質を使わないで達成出来ているということです。

このように薬剤を使わないで家畜の疾病を予防する方法をバイオコントロールと呼ぶそうです。


馬においては、ロタウイルス感染症による下痢の予防に有効ではないかと思われます。

この細菌がウイルス増殖を抑制する機序は、この細菌が産生する「プロテアーゼ」という酵素がウイルスの遺伝子を覆う膜を分解することにより、感染能力を奪うためだそうです。また、この細菌は病原性のある細菌に働きかけ、病原菌の増殖をも抑制するようです。この作用機序は、「クオラムセンシング」と呼ばれ、その細菌がオートインデューサーという物質を分泌し、それが他の細菌に取り込まれ、特定のタンパク質合成を抑制するというものです。いわば、「おれがいるぞ!」と、縄張り宣言することで、他のウイルスや細菌に遠慮させるというわけですね。

このことは、ロタウイルスに感染し下痢をしている子馬に強い抗生物質を投与すると、腸内フローラが破壊されてより強い下痢=急性腸炎に陥ってしまうことからも納得出来ます。抗生物質により正常な腸内細菌叢が減少してしまうことによって、かえって病原菌が増えたり、ウイルスが増殖したりするということなのでしょう。もちろん、正常な腸内細菌による発酵はできなくなり、異常発酵による腸内pHの低下も起こるはずです。また、乳酸菌の効果も同様に、細菌性の下痢を起こしている際に、乳酸菌を大量に投与すると、抗生物質を使わなくても下痢が治癒するのもこのクオラムセンシングの効果かもしれません。

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