もらった花束があまりにキレイすぎて、その気持ちがうれしくて、涙が止まらなくて、
もうダメだ…と、自ら立てた誓いも守らずにどさくさにまぎれて久しぶりに泣いた。
あたしが好きな紫色の花束。
お花屋さんに2時間も張り付いて、1番あたしに似合う花束を作ってくれたんだって。
ずっとずっと、どの花にしようかって一生懸命に悩んで作ってくれたんだって。
助手席に座ってるあたしに『目を瞑ってて』って。
その間にトランクをごそごそって…ニヤニヤしちゃった。
そうゆう不器用なところ大好きだなぁと思った。
そのまま変わらないでいて欲しいなぁって。
不思議なのは、1回泣いてしまうと涙は止まらないってこと。
もう最初に立てた誓いなんて、どうだってよくなってた。
最後の最後までずっとずっと泣いてた。
すごくすごく幸せな誕生日だった。
まさかこんなに幸せになれるなんて思ってもなかった。
でも、こんなのってあんまりだ。
あたしはもう花が枯れていくのを眺めているしかない。