http://www.airstudio.jp/index_080925.html


昨晩(9/26・金曜)、東銀座の小劇場で上演中のMちゃん出演芝居を仕事後に観に行こうと思うも、彼女が大役を務める「B班」は夕方6時半~およそ1時間の公演でさすが私も間に合わず、夜8時半開場9時開演のA班の同一演目を観劇に伺いました。Mちゃんへは携帯メールを送信しておいた次第ながら、木曜の初日に続いてまたも贔屓客のご招待扱いにMちゃんがしてくださった。よって、木曜の「B班」に続き金曜夜は、今度はA班の上演をお金を支払わず観させて戴きました。観劇直後の率直な感想、A班は上手い。映画のフィルムに完成形が焼付けられたかのような舞台進行で、個性の「B班」に対し、実力本物のA班だなと、私は両班の個性の明白なる違いを即座に感じ取りました。A班は個々に上手いし、でありながら互いを殺してしまうような愚挙へ及んでいない。これは真に恐るべしA班。

「B班」で主役扱いの女子高生役はMちゃんで21歳、A班で同じ役は25歳の山口さん、ピュアで清純な印象は山口さんが勝ると周囲が評するらしいですが、Mちゃんのような女子高生は実際にいると私は思った。山口さんは25歳との実年齢はともかく、彼女は美人なので女子高生の弾けた若々しさとは異なる風合いを出しております。比して、Mちゃんが演じた女子高生役は、元気さと可能性に満ちており、それが万事を肯定するかの力強さを発揮しておりました。個性による差異は、表現を創作するへ及び、大きな問題と為りうるし、それが無ければ表現者の行為が無意味でしかあり得なくなる。

さて、本日は土曜、お昼3時~マチネ舞台が「B班」で、マイミクさんのミュージシャンことNさんと一緒にMちゃんの活躍を声援に参ります。先日の土曜(9/20)に実施の「旅の重さ」上映会へNさんはおいでくださいました。彼はその翌日(9/21・日曜)に三浦海岸のハウスでライブを行い、Mちゃんも聞きに行っております(なお、9/21はMちゃんのお誕生日で、彼女は21歳に為りました)

「旅の重さ」の原作本に斉藤耕一監督の直筆サインを頂戴し、Mちゃんへお誕生日祝いとして進呈したら、とても喜んでくれました。彼女、実は文章が上手で、歌も滅茶苦茶に上手いし、あと男気があるし、浅からず恐るべしMちゃん・・・、と私はいつだって思っております。

A班の演目は夜10時過ぎには終演でしたが、入口(出口?)ドア外でMちゃんは私を待っていてくださって、早速に感想を求められました。正直に、A班は上手い!ただ、「B班」のデフォルメ化された個性は良かったと思う。A班が映画を観るような舞台なら、「B班」はちょっと旧き佳き時代の小劇場お芝居(下北沢とか)のイメージかなと思いました。`80年代の下北沢みたい、A班は`80年代の「駒場小劇場(注・現在はありません)」みたいな空気でした。

明後日の月曜が千秋楽で、夜9時から「B班」を観にも参ります。日々に成長のMちゃん、しばし刮目(かつもく)しつつ、私は彼女と接してゆこうと併走者の気概です。

最初は可愛い若い女の子との存在でしたが、いまじゃMちゃんと触れ合う事由から無限大への可能性を、彼女から感化されて抱く、当の私なのと思います。

彼女の成長を私は見届ける心積もりですが、案外と反対なのかも知れないとさえ思えます。

まるで、ビートルズ「ノルウェーの森」の歌詞みたい、彼女はいつだって受入れてくれるも、彼女の部屋には椅子が無いと、ジョンは真意が謎の詞を静かに歌っておりました・・。