9月20日(土曜)~21日(日曜)、グリソム(小田急沿線)にて開催されます、「旅の重さ」上映会、この名作映画のポスターをお二人が用意くださり、Tさん(マイミクさんにして相談役の重鎮)からは郵送にて拙宅へ水曜に届きました。1972(昭和47)当時の渋い色調と質感が見事です。ポスターご用意のいま一人の方であります(フトシ)さんは、20日(土曜、初日)の上映会に合わせ、ポスターをお持ちくださるとの談で、バーとシアターに2点を展示させて戴きたいと考えます。なお、太さんの本業はミュージシャンで、21日(日曜)は三浦海岸でライブされるとの由、お忙しい只中にご来場を有難うございます。
Tさんは、ご活躍のK監督の旧くからの友人で、20日の上映会はK監督と共にご参加くださるとかで嬉しい限りです。20日には、二十歳のMちゃんも来てくれます。Mちゃんは若手女優さんで、何とK監督とは映画の仕事をした経緯もあるそうで、二人は面識あってついこの間も仕事で会ったばかりだそうです(Mちゃん本人から私は聞きました)。何か、世の中は狭いと申しますか、つながりますね。
21日(日曜)は、そのMちゃんの21歳お誕生日、彼女は先の太さんの三浦海岸ライブへ行くそうで、やっぱり世の中はネット・ワーク化されています。ついこの前のこと、Mちゃんと夜半までカラオケしたのですが、太さんもお誘いしたら、さすがシンガー・ソングライターで歌はレベル違いにお上手です。Mちゃんだって、カラオケの席で本気を出しながらオペラ曲を歌唱できるまでの実力者、生で聴いたらびっくりしますよ彼女の本気を出した歌はミュージカル舞台のクライマックス場面を目前で観るさながらですから・・・。

上映会の集客あと一歩と私がご相談したのは、地元の顔にしてバー常連さんの久田さん(以下、Kのオッサン)、片目に黒眼帯したら、矢吹ジョーの師匠こと丹下のオッサンのような個性的異形の顔役さんです。
グリソム・バーではスコッチを常飲されるのがKのオッサンの常癖で、この間は小腹をちょっと空かせていたMちゃんを誘って、お隣の根ぎしさんでもんじゃを差しで焼いておられた。そんな小叙景があまりにお見事だったので、二人へ声かけにくい感じであり、バーへ戻ってマスターへ直ちに実況を報告するや、
「あの、オッサン・・・」
と、複雑な苦笑いを見せられた。何だか私、すっかりバー常連さんの末席です。

とにかく、今回の上映会を企画実行して本当に良かったと思います。当事者たれば、きっと何かを得、また必ずや何かしら残されます。
「集客あと少し足りないの?判った、任せて、任せといて、何とかしよう・・・」
Kオッサン(田さん)が力に為ってくださるとのことで、自らが可愛がってるMちゃんが逆に慕ってる()貴兄(これは当の私のこと)の手助けと為れるなら本望とばかり、頼り甲斐ある異形の微笑をオッサンは見せてくださった。
いろいろな形で素敵な人情と触れ合えて、旅は重いだけでなく一寸素敵であり、同行二人(どうぎょうににん、弘法大師と一緒)の御心は、お遍路のみならずとばかり、実は私の朝もまた軽やかさ満ちるでありました。
モーニング、モーニング、きみの朝だっよ~・・・