知人の雑誌ライターさんが幼稚園へ通う息子さんとご自宅でカブト虫を飼育されています。近頃じゃ昆虫観察用のガラス・ケースが商品化されてあるそうで、金魚や熱帯魚を飼う水槽とは異なる代物が正規に販売されるとの由です。
父親が仕事柄か私的な嗜好からか、一番大きなカブト虫に「ゴジラ」と命名したところ、息子さんは幼稚園で
「パパはケースで、ゴジラを飼っている・・・」
と、周りの園児達へ自慢するらしい。
実に良い話だと感心しきりの私。ゴジラは自宅のガラスケース内で飼い、察すれば富士山は己が掌中か胸中にこそ携わるもの。窓から見えずとも、富士山を記すのは著者の心次第と申すもの。
本日(土曜)は映画上映の関係者の方と打合せ、平たく申さば、上映館支配人さんとの具体的な合わせと為ります。土曜が自主研究日と為れば、確かに動きがとり易いし、それはまた有難いです。
さて、FM番組が大学受験に関するクイズ問題(3択方式)を募集しているとか、シニカルA氏(職場同僚)の企画を読む形で知り及びました。3択の女王こと竹下景子さんに訊いてみたら・・・とか申し上げたいですが、私も一問だけカルトにご協力を・・・。
大学紛争(学生運動)が華やかなりし`60年代後半に歌われた「山男の歌(♪娘さんよく聞けよ、山男にゃ惚れるなよ・・」の替歌で、受験生の父親の心境を揶揄した内容です。
「♪東大ばかりが大学じゃないぞと、止めるはずだよ~、親父は(?)」
さて、(?)に入る、受験生の父親の職業とは?ウィットに富んだ歌詞が収まります。
(1)フーテン (2)ゲバルト (3)機動隊
正解(3)
仕事柄、デモ隊の東大生とかを現行犯逮捕したり、それを日常の仕事にしているから。
例題の最初の2題は職業ではないから、正解は消去法で単簡(たんかん、漱石の造語、とっても容易なこと)に見出せると思います。
父親がフーテン(当然に無収入)は明るく悲惨な感じがするしサイケなヒッピーとか都会には多かった時代であります。そして、ゲバルトの父親とは凄い。「ゲバラ日記」が超ベストセラー本になった世相で、革命に対し世間は、一種の憧憬とファッション性までを見ていた時代であったと思います。
ゴジラに破壊性を想像するでなく、家族愛とかを育む対象として、また夏が訪れるごとに父子でゴジラ談義を語らって戴きたい。私の部屋に於いては“ゴジラ”を飼わないし、当然に語り合える息子とて居りません。この年齢(トシ)と為れば、逆に若い女の子に不思議なもて方をし出すも、それを嬉しいとかじゃなく億劫に感ずるは、人生の達観点よりも枯出しの兆候なのかもと分析する、梅雨明けが待たれる土曜の朝です・・。