ひ~もうこんな時間…!

 

今日から1週間ほど、日中はトゥピーとお留守番ウィークです。

彼はお姉ちゃんたちが不在中、ねこ様たちにご飯をあげるためお姉ちゃん宅から仕事。

 

いってらっしゃ~い♪と思ってましたが、いないとちょっとさみしいもんですね。

といいつつあっという間に夕方になる

 

 

 

今日はこの間の日曜日に行ってきたCasa Ceausescu チャウシェスク邸のリポート!

※写真があるので「現地で見たい!」方はこの先進まれませぬよう

 

「ルーマニアに住む」と言った時に「あ~チャウシェスクの」という人もいたなぁ。

ルーマニアの暗い共産主義時代をけん引した、ルーマニア社会主義共和国の大統領ニコラエ・チャウシェスクです。

 

 

場所は高級住宅街Primaverii

グラウンド・ゼロと呼ばれたこの地域は、共産党や大統領の側近たちが住んでおり

外からの住民は入ることすらできなかったエリアだそう。

 

今はもちろん普通に行き来できますし、高級住宅街!って感じもあまりありませんが(個人的に)

建物は立派なものが多いので、リッチな人が住んでいるんでしょう

 

 

この看板が見えたらチャウシェスク邸です

 

 

このチャウシェスク邸、電話かオンラインで事前予約が必須です!

私たちが行った日曜日は「本日分のチケット完売」という案内がありました。

 

私たちは朝一の10:15の英語ガイド付きツアーを予約。(65レイ/人 まぁまぁ高い)

プライベートツアーだと250レイまで跳ね上がるみたいオエー

 

10時開館ですが、10:15までは外で待ってて~という感じなので

庭にいるクジャクを見ながら待ちます。

19羽いるらしく、そして日本から輸入されたらしい

 

人がたくさんいて外観の写真撮り忘れました。

英語ガイドツアー・ルーマニア語ガイドツアーがあるので、本当にたくさん人が来ていました。

 

 

中はとにかく絢爛豪華!という建物です。

市民が貧困にあえぐ中、ここにお金つぎ込んでたのか…と思うと複雑

でも装飾品や建物自体はとても美しいので、一見の価値ありです。

 

 

ここからはサラ~っと写真でお送りします

 

チェスの部屋

 

チャウシェスクはチェスを大変好んでいたらしいですが

彼の腕前については詳細を知るものは誰もいないと。

勝ったら最悪殺されたりするかもしれないですからね…

 

 

こんな部屋が続きます

 

この建物には、チャウシェスクと妻エレナ、それから3人の子ども(一姫二太郎)が住んでいました。

今でも存命なのは長男ヴァレンティンのみ。

 

応接間やダイニング(来客用と家族用)などももちろんありますが

各人にベッドルーム・書斎・バスルームが用意されています。

 

デーハー

誰のなんの部屋か忘れました…

 

エントランスを抜けるとこんな感じ

 

金色の装飾が多いですが、純金はほとんどなく

金メッキなどの工業用ゴールドが使われているらしいです。

なのでこの邸宅で使用されているの純粋な金の量は150g程度とのこと

 

 

可愛かったのは長女ZOIA(ゾヤ)の部屋

 

マリーアントワネットのロココ調がお好みだったよう

 

 

壁紙や絨毯の柄もかわいい

 

 

妻エレナとゾヤ

 

こうしてみると、彼らも家族だったんだなぁと思う。

 

ゾヤは贅沢な生活を楽しんでいたようですが、一方母親に振り回され続けた人生でした。その点ではゾヤに同情してしまったり。

 

このバスルームはゾヤのだったかしら…

 

忘れちゃいましたがここが可愛すぎたので紹介

 

 

各人の部屋のみならず、家中に世界各国の要人から送られた調度品が飾られています。

 

 

あとは~

ウィンターガーデン

 

温室ですね

冬でも暖房ガンガンつけてこの庭園を維持

 

一般市民は寒さに凍えていたのに…と考えちゃいます。

 

 

チャウシェスク邸で最も有名な?黄金のバスルーム

 

お金持つと全部金色にしたくなる謎

 

 

 

チャウシェスク夫妻のベッドルーム

 

ベッド上のこのパジャマを着ていたらしい

 

 

 

モザイク画できれいな階段を降りると

 

 

巨大温水屋内プール!

横40mくらいあった気が…深さは3m

休日の楽しみだったそう(棒読み)

 

 

プールからの眺め

 

四季の女性たちというモザイク画

個人的にこれは好きだった

 

 

その後も

 

謎の治療器具のある部屋や、専用の美容室を見たり

 

一般市民のアパート2家族分はあるんじゃないかと思われるウォークインクローゼットを見たりして

 

 

ちょいちょい自分のツボにはまるところがある

 

 

50分くらいのツアーがあっという間に終わったのでした!

 

 

中々良い写真が撮れなかったのが残念!

ツアーが駆け足&人が多かったのでゆっくり鑑賞・撮影が難しかった~

 

彼は2回目?なのですが「前の人はこんな感じじゃなかったんだけどなぁ」と言っていたので、人によるんですね。

 

なので写真ではこの豪華さ、壮大さが伝わりません!

上手に写真を撮って紹介している日本語のページもあるので、興味ある方は検索してみてください昇天

 

 

ルーマニアの共産主義時代や、ニコラエ・チャウシェスクに関しては

私自身知らないことが多いし、軽く調べてみても相当な情報があるので簡単にブログには書けませんが、

歴史大好きな彼とこれまで話していて&色んな博物館に行ってわかったポイントが二つ。

 

 

①共産主義時代=悪 ではない人たちもいた

ルーマニア人の大多数は苦労してきていますが、

共産党・共産主義時代に恩恵を受けていた一般市民も案外います。

なので「共産主義なんて大間違いだった」VS「共産主義の方が良かった」の議論が白熱することもあったようです。

※今の70代以上の人たち

 

結局チャウシェスク一人で共産主義を盛り上げたわけではなく

適当に彼を持ち上げることでうまいこと富を得た人もいたでしょう。

その人たちの子孫たちももちろんいるので、

共産主義時代が終わって35年経つ今もなんとなく「まだ終わっていない」感じがします。

 

一人の独裁者が亡くなって資本主義になっても、次の日から生活が変わるわけでもなし

むしろ崩壊後の90年代がカオスだったと言われています。

 

 

②チャウシェスクのとった政策で現代のルーマニアを支えているものがある

それが対ロシア姿勢です。

 

中絶禁止・個人崇拝・個人の自由や表現の禁止…など悪名高いものばかりなのですが

外交面では外国資本を参入させ、ロシアではなく西側諸国との関係強化に踏み出しました。

そこの選択が違っていたら、今のルーマニアはなかったかもしれませんね。

…1971年に中国と北朝鮮を訪問し、主導者たちが崇拝されていること(個人崇拝)に感銘を受けたあたりからおかしくなっていったようですが。

 

ちなみに、チャウシェスクも妻エレナも絶大な権力を持っていましたが

2人とも初等教育(しかも途中まで)しか受けていません。驚き

 

 

とまぁ私の浅い知識と感想で書いてみましたが、

詳しいことは私の彼まで!「ナインティーンセブンティ…」とか詳しい年まで言えますからね。わはは

 

こんな複雑な思いを感じながら、チャウシェスク邸ツアー楽しんできました!

 

 

 

よし、今日は何か美味しい夕飯を作ろうと思います!