次の陣痛が押し寄せた時、私が一生懸命プッシュしたのかしなかったのかはもう忘れましたが、赤ちゃんがグニャ、グチャ、ボロボロ~ンと出てきた。 私 もうこれで何もしなくていいんだ、、、と思って、ぐったりしていた。
そうしたら、今度は助産婦さんが引っ張りすぎてかなんでだか分からないが、へその緒が切れてしまったらしい。 そして、胎盤がどこかにつっかえてしまった。 “赤ちゃんを出すような感じでプッシュして!”と言われるが、もう私には力がない。 何も出来ない。
助産婦さん二人が焦っている感じだった。もう、私は脱力状態で、目も開けられない。 そんな時に、病院のドクターが来た。 私がダラーンとしていたので、意識を失っているんだと思って、しきりに、 “大丈夫?大丈夫?”と話しかけてくる。
その頃、赤ちゃんはというと、“おんぎゃ~”と泣かなかったので、酸素を流してもらって、誰かが、“NICU” に連絡して、、、なんて言っているもんで、私は 赤ちゃん大丈夫かな~ と心の中で思っていた。
そして、私の胎盤はまだどっかにつっかえている。 引っ張るはずのへその緒がもうないので、ドクターが何かをしている。 皆が私に“咳をしてみて!”と言うが、軽い咳しか出来ない。 そして、胎盤はでない。 胎盤出ないとやばいのかなぁ??と心の中で思いながらいた。
また別のドクターがやってくる。 私の担当の助産婦さんが、“麻酔科のドクターに何度も連絡したけれども、さっぱり連絡がこなくて、この患者さんは無痛分娩ができなかった” と話している。
まわりのスタッフの人たちが、一生懸命胎盤をだそうとしている。どの位たったかは忘れてしまったが、若いドクターがなんとかして、胎盤をだすことに成功したようだった。 赤ちゃんがでてから、胎盤がでるまでの間、私は一生懸命、ガスを嗅いでいた。 もう、痛くないからガスは嗅がなくていいよ、、、と周りの人たちが言うが、私まだ痛いんですが、、、と思って、必死でガスを嗅いでいた。
私の姉が10年前に出産した時もお産が大変だった。 あの痛みに強い私の姉が、叫びまくっていた。 そして、その後姉が言った言葉、 “あんなに痛かったのに、赤ちゃんが出たあと、嘘のように痛みがなくなった、、” と。 “お姉さんはあんなこと言ってたけど、まだまだ痛いんですが、” と心の中で思う。
私は必死でガスを嗅いでいたのだが、ガスがなんか効いてない。 それで、ガスがでてくる器具をチェックすると、もうガスは止められているじゃあないか、、、。 私はガスが出てないのに、一生懸命嗅いでいたんだ~、。 姉は赤ちゃんが出たらもう全然痛くない、、と言っていたが、嘘だ、まだ痛いよ、、、と心の中でつぶやく。
胎盤が出たので、後は会陰部が中等度切れた部分の縫合。 スタッフの方たちが縫合の準備を始める。 私は“それは、痛いんですか?”
ドクター “麻酔を注射するから大丈夫”
私 “十分麻酔してくださいね!!”
ドクター “麻酔の注射をしますよ~”
私 “あ~なんだか、痛そう、、”
そして、ドクターが注射を何箇所かにしてくれた。 縫っているあいだ、痛みは全然なし。 私はホッとする。
縫合が終わって、助産婦さんが “赤ちゃん、もうオッパイ欲しがっているので、あげてみる?”
私は “この状態でどうやってあげるんですか?”
助産婦 “ひかりんは寝ているだけでいいわよ。そのまま、乳首をくわえさせて、、、”
そして、赤ちゃんがオッパイを吸おうとしている。
可愛いも、何も脱力でなにが何だか分からなかった。
しばらくして、助産婦さんが “お部屋にもどりましょうか???” と。
車椅子を準備している。 私、立たなきゃいけないの???立てないよ! と思う。
そろそろと立って、なんとか車椅子に座る。 そして、主人に荷物を持つように、そして、私に赤ちゃんを抱っこするように指示があった。 私は、“赤ちゃん抱っこできません 力がありません。”
助産婦 “出来るわよ、抱っこして ” 何度も私に言っている。
そのたびに、
私 “抱っこできません、無理です、、、”
結局、主人が抱っこして病室に戻った。
その後はまた放心状態。 だれに何を聞かれても放心状態で、話ができない。 そして、その後、三時間ぐらい横になって休んだ。
三時間後に目が覚めた時、私のベットの横にコットがあって、赤ちゃんが寝ていた。 初めてまじまじと赤ちゃんの顔を見た。 なんか、可愛い顔をしている。 赤ちゃん、無事でよかった、、。 無事に産めたんだ、、、良かった良かった、、と思い、涙がでて、しばらく1人で泣きました。
赤ちゃんが無事でなによりでしたが、こんなお産をするよりは、帝王切開してもらった方が、ずっと良かったな~というのが私の感想です。 もう、絶対帝王切開のほうがいいです。 産後、うちに帰ってからも、恐怖と痛みでトラウマになっちゃって、また不眠症は再発するし、 毎日、出産を思い出して、怖くって悪夢をみるし、、、。
私が個人的に頼んで見たもらっていた先生は、長い正月休みをとっていて、本当はその前の日に海外から帰ってくる予定だったのだが、なんだか飛行機が遅れて、私の出産の3時間後に帰ってきました。 私のドクターがいてくれたら、もうちょっとはましなお産が出来たのだろうが、まあ、終わってしまったことだから、どうしようもない。
ドクターとは次の月曜日に計画分娩を予定していて、ホリデーに入る時は、居ないからそれでもいい、、という約束になっていた。
色々計画を立てたけど、計画通りには全く進まなかった。
でも、今、私は元気になっていて、そして、可愛い坊ちゃんもいる。 大変だったお産のことはもう忘れようと思う。