おはようございますぷに!
さて、引き続き『月兎の予言書』の続きとなるぷに。
ついに二代目ドルイドを消す準備が整い、
その選択肢を受け入れたちゃまる。。
残された時間は刻一刻と2人に迫っているのだった。
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『月兎の予言書』(げっとのよげんしょ)No.7
ちゃまる。が心を決めたかのように、
二代目ドルイドを消すことを承諾した。
すると二代目ドルイドは泉の中心に移動し始める。
何故だかちゃまる。には、
初代ドルイドが消えた時と同じ状況をなぞらうかのように
二代目ドルイドの姿が重なって見えていた。
二代目ドルイドはその場に浮いている
ウツギらしき花を踏まないようそっと拾い上げ、
再び水面の端に置く。
そして準備を整え改めてちゃまる。に向き直った。
二代目ドルイド
『では、ちゃまる。様、お願いします』
そんな一部始終を見ていたちゃまる。は、
これから消えゆく者の姿を再び受け入れるかのように、
意を決して天を仰ぐ。
そして大きく息を吸い込み深呼吸をした。
これまでの出来事を思い出しながら、
本当にこれが最善の道なのか、
最後に自分自身に問い始め、
月兎の予言書に記された未来には、
やはり争うことはできないのかと、
最後の最後まで可能性を探るために。
その時ふとちゃまるこの言っていた
ウツギの花な花言葉が脳裏に浮かんできた。
ちゃまる。
(…秘密…ぷにか…)
(そう言えば、自分にも秘密はあるのかな…)
(…)
そしてゆっくりと目を開き、
先ほどからくすぐったさを感じさせていた、
足元に纏わり付く枝を取り払うように拾い上げた。
水分を含んだ小さな枝の藻屑は、
周辺に咲いていたウツギの植物のように
枝の中が空洞になっている。
ちゃまる。
『…』
ちゃまる。はそれがウツギの枝か確かめるように、
何本か枝を折りながら捨てていた。
そして先ほどから気になっていた、
白いウツギらしき花に視線を送る。
ちゃまる。
『ここに落ちてたその花は』
『キミが置いたのかぷに?』
二代目ドルイド
『…いいえ、風で折れ』
『この場所に流れ着いたのでしょう』
ちゃまる。
『そうぷにか…』
『この花を知っているぷにか?』
二代目ドルイド
『…これは空木の花(ウツギ)です』
『幹の中が空洞になっていて…』
『まるで私と同じような植物ですね。』
『最後に森の精霊が私へ手向けたのでしょう』
ちゃまる。
『…そうぷにか…orz』
(やっぱりこれはウツギの花ぷにか…)
せっかくの会話のやり取りも、
とりつく島がないほどあっさりと終わらされ、
二代目ドルイドのペースが崩れることはなかった。
それはまるで予言書に、
ちゃまる。の全ての言動が記されていて、
その場に応じた対応を取っているかのような
完璧なマニュアル感を感じてしまうほどだった。
周辺を見回しているちゃまる。を急かすように、
二代目ドルイドは一歩踏み出し間合いを詰めた。
二代目ドルイド
『では、そろそろお願いいたします』
ちゃまる。
『…分かったぷに』
風が冷たく吹き荒れ、
何かの終わりを案じているような雰囲気を漂わせた。
ちゃまる。
『じゃあ、今からキミを…』
『本当に消すぷによ?』
二代目ドルイド
『はい、お願いいたします』
二代目ドルイドは肩の力が抜けたように天を見上げ脱力し、
重なり合う枝や葉から漏れる光を見つめ目を閉じた。
木々のざわめきや鳥の声、虫の音、
水が流れ重なり合う軽やかな音が辺りに響いていた。
ちゃまる。が何か詠唱を始めると、
二代目ドルイドが輝かしい光と聖なる音に包まれていく。
どれくらいの時が経ったのだろうか。
それはわずか数秒、数分、数十分、
または数時間と言えるような感覚を
二代目ドルイドは感じていた。
そして眩いばかりの光が
二代目ドルイドの視界に差し込んできた。
二代目ドルイド
(これが輪廻転生…)
そして自分の身体が消えたことを確かめるため、
ゆっくりと視線を下に向けると、
そこにはただこちらを見つめているちゃまる。がいた。
二代目ドルイド
『…これは…』
『どういうことでしょうか?』
一向に消えることの無い自身の身体を確認した二代目ドルイドは、
改めてちゃまる。に問いかけた。
ちゃまる。
『さっきのはマグニフィカートぷに!』
二代目ドルイド
『…?』
唖然と立ち尽くしている二代目ドルイドに、
ちゃまる。は自信満々に言い放つ。
二代目ドルイド
『な、何を仰っておられるのか分かりませんが…』
ちゃまる。
『やっぱり…』
『やめることにしたぷによ!』
二代目ドルイド
『っ!?』
ちゃまる。
『キミは消さない…』
二代目ドルイド
『…何故ですか?』
『それでは初代ドルイド様が復活できません』
『初代ドルイド様の願いも叶わなくなって』
ちゃまる。
『それが!』
二代目ドルイド
『っ!?』
ちゃまる。
『それが本当にちゃまるこらぱんの願いなら…』
『ごめんだけど、それは無理だぷによ』
ちゃまる。は二代目ドルイドの言葉を遮るように言い放った。
二代目ドルイド
『…それでは命を懸けてまで』
『このようなことをした初代ドルイド様が』
ちゃまる。
『報われない…』
二代目ドルイドの
『っ!?』
ちゃまる。
『哀れ…』
『そう言いたいんだよねぷに?』
二代目ドルイド
『…』
二代目ドルイドはその言葉を受け、
返答に時間がかかっている様子だった。
ちゃまる。
『やっぱりそうなんだぷによ』
二代目ドルイド
『…』
ちゃまる。
『一番哀れなのは、ちゃまるこらぱんじゃない』
『キミだぷによ』
二代目
『!?』
ちゃまる。
『それと、キミにたりないものは』
『心でも名前でもない…』
二代目ドルイド
『…?』
ちゃまる。
『その予言書に頼らない』
『キミ自身が描く未来だぷに!』
二代目ドルイド
(…!?)
水面の細波が荒々しく混ざり合い、
ざわめき出した木々の音が雑念となり、
思考停止を加速させる。
これまで二代目ドルイドが築き上げてきた
石の壁を大きく揺さぶり崩すように、
その言葉の意味が亀裂を走らせながら響いていた…。
















