今日は三者懇談が朝からあったので、お仕事を贅沢にも一日お休みしました。

朝一の懇談がおわり、昼から映画を見て、自分のご褒美を購入。


懇談は別枠で書くかもしれませんが、今日は映画を。

観たのです「国宝」!

以下ネタバレ気味な感想はいります↓


出てくる俳優さんがね、みんな主演をできるレベルの人で。みなさん上手なの。私は寺島しのぶさんがやっぱり自然で素敵と思ったし、吉沢さんは気迫が凄かった。


思いついた順から話すけど、

まず春江さんね…!!

怖いわっっ絶対彼氏や旦那の近くにはいてほしくない女性No.1

高畑充希さんの、あの、あまくてやさしい声…

一条天皇を支える皇后さまだったときも思ったけど、あんなかわいくて健気な声であなたのことわかってるよ感だされたら弱った男性は一撃だろうなと思う。

春江自身、知らず知らずのうちにか母性がそうさせるのか、弱ってる男性を支えちゃうタイプというかさー!!!!1人で自立できそうなタイプの人の側からはふと消えていく人だなぁと思いました。吉沢さん演じる主役は、春江を大事にする律儀さも愛もあるけど、自分の心血を注いでるのは歌舞伎だもんね。


そう、その吉沢亮さん演じる主役の菊坊。

すごい気迫。演じること、芸事への情熱がすごい。恵まれなかったのは血筋だけ。最初は恩義や、いていい居場所がなくて、歌舞伎始めたというかんじなんだけど。人間国宝の舞に取り憑かれて。いい環境の中でライバルも最高で、どんどん歌舞伎にのめり込んでいく。顔も、素質も、律儀さも、努力を惜しまないところも、全部持ってて。

途中暗雲立ち込めるのだけど、愛される力もあるんだよなぁ。みんながほっとかないから独りにならないんだよね。本人は孤独に一本道を歩いてる感じだしてるけど、きつい道だけど。まわりがほっとかない確かな実力と天賦の才があって最後には返り咲く!という感じでした。春江さんが側にいてもいなくても、1番でなくてもいいのって寄ってくる方やほっとけない色気につられてコロっとだまされちゃう方、なんなら他にもワラワラ女性がいそうだもんね。


横浜流星の演じる俊坊もまた、いいのよ。

彼はずっと品が良くて華があって。天才が近くにいたから影って。そして、寿命に負けたという感じでしたね。血筋に守られてサラブレッドでという役どころなんだけど。素敵な人なのよ。心が綺麗でさ…。あの人は、本物になるために血筋という親元から離れたんじゃないかとさえ思ったよね。


でも血は強い。血は呪いというか…お父さんと同じ病気で亡くなるのも切なかった。寿命に恵まれてたら、ずっと菊坊と切磋琢磨して過ごしたと思うなぁ。横浜流星さん、演技がものすごくお上手な方だなぁ。ちゃんと助演として、という範疇で最高の演技をしている感じがしました。吉沢亮さんの方はまさに全身全霊で主役を演じてたなぁ。


あと、渡辺謙さんね。

一本気でプロの歌舞伎役者さんなのだけど、人間の業というか澱みみたいなのが吐血しながらわらわらわらと出てきて、すすごーーい演技となりますね。原作も読んでみたいなぁ。


なんのいっても一線を画してたのが、万菊役の田中さん。万菊さん自体がもうなんか麒麟みたい。伝説の生き物。全てを超越してるよね。性別も、人としての普通の生き方も。なんなら寿命もね。神獣とか、妖怪とか、霊権のある生き物。


子ども時代を演じた役者さんも光ってたわーー!あの人売れるだろうなぁというキラキラの目してた。だから、全員うますぎるのよ。


この点でいうと、ほんとに主役できる人たちが全力で脇役を熱演するからあっぷあっぷしちゃうくらいの熱量で。わたしは圧倒されるというかさ。からあげ弁当かったら、ヒレカツもハンバーグもステーキもパスタも入っててみんな激うま、これなんの弁当?!みたいな気持ちになりました😇だからわたしがもし批評家さんだったら満点はつけないかも。バランスというかさ。個人戦だと1人ずつ満点なのだけと。なんというか受け止められなかったぐらい熱量があった。

でも、全部が美味しかったらデラックス弁当じゃんサイコー!!!ってなる人の気持ちもわかる。うちの母はもうもう大絶賛だったもん。総合芸術として素晴らしい。それもまちがいないよね。


圧倒されっぱなしの3時間。

まだ観てない方ぜひ。観た方感想どうでしたか?