"多嚢胞性卵巣症候群"
卵子の入った卵胞の成長に時間がかかり、
排卵が起こりにくくなる病気。














私が1人目を妊娠するまでのお話です。




私は小さい頃からママになる事が夢でした。


夫と結婚したのも、子どもが欲しいため。
夫には悪いですが🤫笑
子どもを作らないのであれば、
結婚という形を取らなくても良いかな〜と
思うくらい、結婚した1番の理由は


「子どもが欲しいから」

でした。


ようやく籍を入れて、結婚式を終えて、
さあ!妊活!
もともと生理不順もあり、
簡単には妊娠しないだろうな〜と思っていました。


案の定、1年たっても授かる事はなく。


健康診断の時に、ついでの気持ちで
子宮のエコー検査も受けました。





そこで判明したのが、


"多嚢胞性卵巣症候群"


でした。











初めて聞いたときは、
何だそれ???
という感じでした。



私は、初めて生理がきた10代の頃から、
規則的に生理がきた事がなければ、
3〜4ヶ月来ないことも当たり前でした。

何度か治療しようと産婦人科に通いましたが、
まだ10代。
産婦人科への通院の羞恥心と
薬の副作用に負けて、すぐに通院をやめてしまいました。



そして、20代になって生理不順が自分の
当たり前となり、

(まあ、生理来ると体しんどいだけだし、
来ない分ラッキーか)

なんて考え、放置していました。









妊娠を望んだとき、
そのツケが回ってきたのです。


産婦人科へ行き、薬を処方してもらいました。
また、副作用との戦いです。






それでも中々授からず、
不妊治療をはじめようかと思い、
実母に相談しました。


実母はなんと不妊治療に反対。


ショックでした。
実母の意見は、まだ20代。
そんな焦らなくても自然にできるよ。
でした。


その頃の私は、
「何で分かってくれないの?」
「こんなにも子どもが欲しいのに」
「この1年どんな気持ちで過ごしてきたか」

そんな気持ちでいっぱいになり、
泣きながら1人でドライブした記憶があります。










20代後半。

周りも結婚、妊娠ラッシュ。
自分よりも後で結婚した子たちが、
どんどん妊娠していきます。
SNSでも妊娠報告を目にし、
1番しんどかったのは、結婚式。


友人の結婚式に出席すれば、
誰か1人は、
「実は妊娠してるの〜!」
という報告が。




そして、荒んでいる私には全てが
悪い言葉に聞こえてしまい、
「葉酸飲んでたら、すぐできたよ!」
「回数増やせば、すぐできるよ〜!」


という、聞き流せば良い話が
心にグサグサ刺さります。
はっきり言って、その後の結婚式の記憶はありません。



帰りの電車で涙が流れそうでした。
悔しくて。腹が立って。
(なんで私が!!!)


家に着くなり、大号泣しながら、
夫に苛立ちをぶつけました。











それから、薬を飲むのをやめました。
不妊治療ももう一度じっくり考えてみる事にしました。

(今しかできないことをしよう!)
(一度子どもの事は忘れよう)


そう思い、旅行にたくさん出かけました。














そして、数ヶ月後。
見事に赤ちゃんがお腹に来てくれました。
妊活を初めてから2年が経過していました。


本当に嬉しかった。
嬉しい反面、信じられず、
出産するまで夢の中のような気持ちでした。















今では2人のママをしています。
本当にあの経験は辛かった。
自分では、やれることに限界があることが。



きっと今も思うように授かれず
悩んでいる方はたくさんいらっしゃると思います。


そんな方々に"大丈夫だよ"
なんて言葉は絶対言えず、
ただただ応援しています。



少しだけ同じように辛い思いをしたことを
小さな希望にしてもらえたら。
そんな小さな小さな応援です。












*最後に*
子どもを授かることは奇跡です。

どうか気軽に
「子どもは作らないの?」と
聞かないでください。
「欲しいけど、まだ来ていないだけ」かもしれません。

「すぐできるよ〜」と言わないでください。
「すぐっていつですか?何年後ですか?
それが分かれば頑張ります」


一番近くにいる家族の方
そっと寄り添ってください。
あなたが思っているよりも、本人の心は、
ズタズタに切り裂かれているかもしれません。